先輩と××…【吉野北人】 (ページ11)

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私が戻る頃には真奈先輩が全て片付けを終わらせておいてくれてすぐに帰ることができた

真「Aちゃんは仕事覚えるの早くて本当に助かる」

「いえいえそんな！真奈先輩が教えるのが上手なんですよ」

真「今まで来た女子達とは大違い…」

「？？」

真「あ、ごめんごめんこっちの話笑

あ！壱馬！」

駐輪場の前に壱馬先輩が腕を組んで寄りかかっていた

壱「ん、帰るぞ」

真「遅くなってごめんね、Aちゃんお疲れ様！」

「お疲れ様です！」

壱馬先輩もしかして真奈先輩のことずっと待ってたのかな？

あの二人本当に仲良いよなー

そんなことをぼーっと考えていると

北「Aちゃーん」

「わぁ！！びっくりした、」

目の前に北人先輩がニコニコしながら立っていた

北「ちょっと話したいなって思って、壱馬と待ってたんだよね」

全然気づかなかった

北「ずっと後ろから呼んだのに全く気づかないし笑」

「う”…すみません」

北「んでさ、…なんて言うか…」

急に俯いて言葉を詰まらせた

「どうしたんですか？」

北「クッキー… Aちゃんが作ったクッキー俺も食べたいな…って…思って」

「え、慎くんに渡したやつですか？！」

北「まぁ、そう、」

自分の目と耳を疑った

あの北人先輩、あの北人先輩が、
少し照れながら私の手作りクッキーが食べたい

そう言っている

「わかりました！明日！明日持って来ます！」

北「え、そんな急じゃなくていいからね？！
それに明日部活休みだし」

「あ…そうか」

あからさまにテンションが下がる

北「昼休み、受け取りに行く、それならいい？」

「え、そんな私が！「いいの、俺が行きたい」…分かりました」

北「ありがとう」

どうしよう私絶対今顔緩んでる

嬉しくて溶けてしんじゃいそう

部活ないのに北人先輩に会える

しかも昼休みなんて

明日命日かとしれない、な、

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北「まぁ、帰ろうか」

「そうですね、お疲れ様でした」

北「？送って行くよ？」

「そんな！先輩に迷惑ですし！」

北「平気、もう暗いし危ない」

んんん、明日命日かもとかいったけど

これは今日が命日だったわ、、

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