先輩と××…【吉野北人】 (ページ15)

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だるそうな店員の声と共に息を切らした北人先輩がやっきた

北「はぁ、はぁ、大丈夫？」

部屋着を着ていて髪の毛もノーセットだった

きっと家から急いで来てくれたのだろうか

「す、すみません… お陰様でさっきよりはだいぶ落ち着きました」

お気に入りのハンカチを渡した

北「ん、ありがとう …で、あのおっさんが？」

チラッと外を見ると、
キャップを被っていて顔はよく見えないが確実にこっちを凝視していた

「はい、」

北「よし、行こうか」

え、っと声を漏らした瞬間に
私の手をそっと包み外へ歩き出した

手、繋いでる、北人先輩…と

前を歩く先輩は可愛い顔してるのに肩幅も身長も私より全然大きくて、手なんてゴツゴツしてていかにも男らしい
そこにはぬくもりまでも感じられる

「…///」

あ～こんなこと考えてる場合じゃない、

でもドキドキしてそのストーカーのことなんてどうでもよく思えてしまう

北「もっとこっち寄って、俺に合わせて…ボソッ」

「！はい」

ストーカーおっさんは追いかけてきてはいないが確実にこちらを見ている

.

北「A、帰ろうか」

ち、ちかいちかいちかい
顔近い

おっさんに見せつけるかのように私との距離をぐっと縮めた

「は…ぃ///」

それをみたおっさんは北人先輩と睨み合いながら逃げて行った

北「…よし、これでもう大丈夫でしょ」

「ほ、本当にっ、ありがとうござい、ます…っ」

北「…ほら、泣かない～」

自然と溢れたた涙をそっと拭い、
そのあたたかい腕に包まれた

「せんっぱ、あの、//」

北「あ、ごめん、つい…」

「いえ、ありがとうございます…」

北「とりあえず送ってくから今日はゆっくり休みな」

.

「先輩…改めてなんですけどありがとうございました…なんてお礼をしたら…」

北「可愛い後輩が安全ならこれぐらい余裕」

「ふふ笑じゃあおやすみなさい」

北「おやすみ。今日はちゃんと家入ってね？」

あ、この前の…
思い出すだけで顔から火が出そう

北「ふはっ笑照れてる笑」

「もう！やめてくださいよ～」

北「Aちゃんばいばい」

小さく手を振った

ガチャっ

ストーカーは怖かったけど
北人先輩に助けてもらえて
手も繋いで、ハグまで…

「今日も色々ありすぎ～」

そっと目を閉じてみたけど今日も寝れなそう

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