新しいお兄ちゃん ページ10
不安になって、もじもじしていると。
「勿論、冷めないうちに、みんなで食べよ。それにここは、ラウールの席だよ」
「……っ、う、うん！」
「ふふ、いい返事」
なんか嬉しくなって、勢いよく椅子の上に座る。お尻の辺りにふかふかのクッションがあって気持ちいい。テーブルには僕でも持てるような、小さなスプーンが置かれてた。緑色の怪獣の頭がついてる、確かレックスくんだったかな。
僕の肩を抱くように、相葉せんせーが立つと、「紹介するね」と言った。
「さっきの赤いエプロンしたお兄ちゃんが、『宮舘涼太』くん」
「みや、だ、りょ？」
「まだラウには難しい名前かな？ そんで、こっちの白いタオル持ってる筋肉もりもりのお兄ちゃんが、『岩本照』くん」
「筋肉もりもりって、なにその紹介……ま、いいや、よろしくな、ラウ」
このお兄ちゃんは笑うと思っていたより優しくて、目が糸みたいになっちゃうのが、すごく印象的だった。
「そんでこっちの顔大きいのが」
「うおおぉぉい！！ 初対面の子になんてこというの！！」
「え、だってそうじゃん……この顔大きい煩いお兄ちゃんが『深澤辰哉』くん」
ソファーから僕の方にきたお兄ちゃんは……左腕に輪っかのついた杖がつけられていて、なんだが左足が重そうで、歩きにくそうにしてる人だった。だけど、「大きい」らしい顔はやっぱり他のお兄ちゃんたちと同じく、優しい。
辰哉くん、は僕に目線を合わせると「よろしくな、ようこそ、ラウ」と笑ってくれた。
「……うん」
あぁ、僕はここで寝て、ご飯食べるんだな、と今更自覚した。この優しそうなお兄ちゃんたちに囲まれた、この「朝焼け荘」で。
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リムる(プロフ) - 千晴さん» ありがとうございます！何度も読めるなんて寧ろラッキーって感じです！いつも素敵なお話で何度も読み返してます。無理のない範囲で頑張って下さい！ (2020年8月9日 19時) (
レス) id: b5e023cd9b (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - リムるさん» リクエストありがとうございます！本編中にも似たようなお話が登場してしまうのですが、内容が多少被っていても大丈夫でしょうか、レパートリィ少ない作者ですみません！ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 36259cee76 (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - 柿ちゃんさん» リクエストありがとうございます！無理しちゃう健気なskくんを一生懸命書かせていただきますので、少々お待ちください！ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 36259cee76 (このIDを非表示/違反報告)
KUMA(プロフ) - 千晴さん» ありがとうございます！楽しみに待ってます！ (2020年8月5日 13時) (レス) id: 0b66efa19b (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(ｶｸﾞﾔ)(プロフ) - 千晴さん» レスありがとうございます！ はい！大丈夫です！！ (2020年8月5日 13時) (レス) id: 2beffc3723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千晴 | 作成日時：2020年7月24日 1時
