たつやとひかる ページ30
初めて出会った「年下」は未知の領域だった。思いもしなかった切り返しに、首を傾げる。
……なによりも、なんとなく、どっか可愛い。
「わ、わるい、嫌だったか?」
「……別に、そうじゃねーけど……」
ジトーと半眼で見つめられ、えーっと、と少しどもってしまう。ねえ、と照は智先生のセーターをもう一度ひっぱる。一連の流れを微笑ましく眺めていた智先生が、ん、と反応すると、照は恐る恐る、口を開いた。
「ひーくん、今日からここにすむの?」
「そーだぞ、ここが照のおうち。まだベッドとか届いてねーけど、少しづつ照のお気に入りのもの入れていこうな。そうだなあ、まずはクマのぬいぐるみとか? 照が持ってきたやつ、後で児童相談所の先生に持ってきてもらおうなぁ」
「お気に入りのものを入れていこう」というのは、施設生活に不安を抱かせない為の、智先生お決まりの言葉だった。
……だけど、照は全体を見渡してから、おどおど、フラフラ、とスノードロップ内を歩き始めた。手始めに玄関からリビングに上がって、キッチンを見渡して、まだ油が残るフライパンをじっと眺めて……んーっと唸っていたけど、あれはなんだ、お腹が空いていたのだろうか。そこからリビングにまた移動し、スノードロップフロアに唯一あるテレビを眺めて、一言「おっきい……」と呟いた。そしてちょこまかとソファーに腰を落とすと、そこに置いてあったクッションをポスポスポスポスポス……と叩き始める。気に入ったのだろうか、最終的にボスッとふかふかクッションに顔を埋めた。あれは、なんというか……。
智先生と櫻井先生が、互いに目配せをする。
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リムる(プロフ) - 千晴さん» ありがとうございます!何度も読めるなんて寧ろラッキーって感じです!いつも素敵なお話で何度も読み返してます。無理のない範囲で頑張って下さい! (2020年8月9日 19時) (レス) id: b5e023cd9b (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - リムるさん» リクエストありがとうございます!本編中にも似たようなお話が登場してしまうのですが、内容が多少被っていても大丈夫でしょうか、レパートリィ少ない作者ですみません! (2020年8月5日 21時) (レス) id: 36259cee76 (このIDを非表示/違反報告)
千晴(プロフ) - 柿ちゃんさん» リクエストありがとうございます!無理しちゃう健気なskくんを一生懸命書かせていただきますので、少々お待ちください! (2020年8月5日 21時) (レス) id: 36259cee76 (このIDを非表示/違反報告)
KUMA(プロフ) - 千晴さん» ありがとうございます!楽しみに待ってます! (2020年8月5日 13時) (レス) id: 0b66efa19b (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(カグヤ)(プロフ) - 千晴さん» レスありがとうございます! はい!大丈夫です!! (2020年8月5日 13時) (レス) id: 2beffc3723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千晴 | 作成日時:2020年7月24日 1時