消せない罪

第44話 ページ48

ベロ「ひとまずエリーを陶器の涙亭に連れ帰るよ。ついでにあんたも…」

貴方「？何故でしょうか？意味がわかりません」

私は少々自我を取り戻しながら答えた

ベロ「まぁ、ここで長話もなんだしひとまず行くよ。グリアモール！」

グリ「はっ！」

グリアモールが私に剣を向けた瞬間、魔力が発動され、私は紫の球体の中に閉じ込められた

これがこの子の魔力 『障壁』(ウォール)か…

貴方「なぜ、閉じ込める必要があるんですか？」

ベロ「あんたに逃げられるのは困るからな」

＜陶器の涙＞亭____
私はウォールに閉じ込められたまま話が進められた

ベロ「元気そうだね。エリー…まぁ、あんたの事だから無事でやってるとは思ったけどさ」

エリ「ベロニカ姉様…」

ベロ「なんて言うとでも思ったかバカエリー！！城を一人で抜け出してどんだけ私を心配させる気なんだよ！！？」

グリ「どうしましたベロニカ様！？」

ベロ「なんでもない！下がってなグリアモール」

グリ「は！！」

エリ「ベロニカ姉様も私を…王国の命令で捕まえに来たの？」

ベロ「そうだね…今やあんたは立派なお尋ね者だ！！…なんてね。私はエリーを助けに来たんだよ！！」

ベロ「今なら私の力でなんとか出来る。一緒に城へ帰ろう」

エリ「本気で言ってるのベロニカ姉様！？
王国が…聖騎士が何をしようとしているか分かっているはずよ！！」

ベロ「戦の準備だろ？城より堅固にし食料を蓄え兵力を強化するために人をかき集めている」

エリ「ベロニカ姉様…それを知っててなぜ…」

ベロ「なぜ？だからあんたは子供なんだよ…その人々を守るために決まってるじゃないか！！」

エリ「え？どういう…こと？」

ベロ「近々起きる戦から守るためだよ…自分たちを守るために少しくらい働かせてもとおかしくないだろ？それよりもおかしい事をしてるのはあんただよ…噂じゃ伝説の大悪党七つの大罪と聖騎士狩りをしているそうじゃないか！！」

エリ「聖騎士狩り！？襲ってきたのは向こうで私たちは…」

ベロ「襲って当然だろ？人々を守るための計画をあんた達は邪魔しようとしてるんだから
いいかい？あいつらとは手を切るんだ！！凶悪なやつばかりだよ！！特に団長のメリオダスと隠れた副団長Aに付きまとう不吉な噂…あの男と少女の姿は仮初のものでかつて怒りのままに大破壊を繰り広げた化け物が真の((ドンッ！！パリンッ！！

エリ「A…？」

そこにはウォールを素手で破壊したAが、すごい形相で立っていた

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