甘 く 溶 け て # Haruki,Takuya

# きみがくれる愛言葉 (Takuya) ページ4

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〔お前の事愛してる！絶対に幸せにするから、結婚してください！〕




「いいなあ、」






テレビドラマのクライマックス。

お決まりの熱い言葉に羨ましさを募らせる。






むにゃむにゃと口を動かし、お腹をポリポリとかく卓也。



無防備な寝方をするのは紛れもなく私の彼氏で。

付き合って四年が経ったこの記念日でも
真っ昼間から寝ちゃうような彼氏で。






「愛してるとか、いってみろこんにゃろっ！」
「んん、んっ！」




可愛い寝顔が憎たらしくなって鼻を摘まむと
嫌がって苦しそうに体を回転させた。





「好きだーくらいいってみろ、ばか、」









四年前の今日も、愛の言葉なんて贈られなかった。







「思ったんやけど、俺ら付き合ったほうがいいよな、」





同意を求める告白(？)のようなものをされて



「うんー、そうかなあ、」なんていう
曖昧な返事をしなかったのがいけなかったんだ。









「言われなくても分かるけど、言ってほしいんだよ、オンナノコって。」






「A、」って自分の名前呼ばれて抱き締められるのだって、

「ふふ、かわいい」ってふにゃっとした笑顔で言われるのだって、

「おいで、」って言われてされる短いキスだって、





大事だし、嬉しいし、胸がぎゅっとなるけど、






そんな甘い態度で満たされる訳じゃないの。


そういう生き物なんだよ、オンナノコって。







(つづきます)






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(おしらせ)



長編あんけーと
http://uranai.nosv.org/u.php/enq/1f9772ef701/





長編を書いていくんですけどどれが見たいかな、
と皆さんの意見をお聞きしたく、

アンケートをつくりました。





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