typeG０1 ページ8
「誰かいるのか」
「「「！！」」」
ガチャ
「おい今声がしなかったか？」
「気のせいだろ」
「野良猫なら捕まえて食ったのに」
「ゲッ……お前猫なんて食うのか」
ザッ
────なに？
「…………ｯｯｯ」
下から覗くと大人の身長なんて余裕で追い越している化け物がいた
ノーマンの握る手の力が強くなる
何？
あれは何？
何なの、あの長い爪
「旨そうだなｧ」
「やっぱり人間の肉が1番だ」
そう言ってコニーを摘みあげ瓶に入れる
食べるの？
ヒトを？
コニーを？
人型の怪物
まるで
「「「
さっきこういう類は苦手だって言ったのに速攻出てきた
もう嫌
怖くて話が耳に入ってこない。
冷静にならなくちゃ
怪物が何を話しているのかは分からない
けど、途中でママがてできて
きっとママは敵なんだと思う
目の前の光景に硬直しているとぐいっと手を引っ張られトンネルの外へ連れ出された
走って
走って
走って
走って
丘でエマがつまづいた
エマ「「鬼」はｯ･･･想像上の生きもので･･･皆は･･･里子に･･････」
「エマ･･･」
エマ「ママは･･･いつもの優しいママだよね」
────荷台のあの子･･･コニー･･･じゃなかったよね？
ノーマン「あれはコニーだった」
うあああああああ･･････!!!
エマの叫び声だけが私の耳には響いていた
────この日初めて私たちは世界の残酷さを知った
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作者名：玲於 | 作成日時：2020年5月19日 18時
