「」 ── 約束のネバーランド ── (ページ13)

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typeL０1 ページ13

レイ「ハク、行くぞ」

「何処に？」

お昼の自由時間、いつもの様に木陰で本を読んでいるレイに手を引かれて森の中へ連れ込まれた

レイ「ノーマンとエマのところ。さっきこっち入って行く所見た」

「ノーマンとエマ？」

レイ「あぁ、だってあいつら最近変だろ。何があったのか直接本人に聞いた方が手っ取り早い」

どうやらレイはノーマンとエマの変化を察したようだ
エマたちが話してくれるより先に自分から聞きに行くなんて思ってもなかった

ザッザッザッ

2人は森の中を少し歩いたところに立っていた
エマのお腹から出した包帯のようなものはロープを作る材料だろうか

レイ「つけるぞ」

エマたちが移動したのを確認して後をつける
会話が聞こえる位置に着くと二人で耳を澄ませた

エマ「レイには話しても大丈夫なんじゃないかな？」

ノーマン「それは僕も考えてた。
レイならパニックになったりしないだろうし、物知りな分機会にも詳しい、きっと戦力(ちから)になってくれる」

レイを引き入れるかどうかの話をしているみたい
私は仲間に入れてくれないのかな？

少しモヤモヤと考えているとレイがすくっと立ち上がり2人の間に入って行った

ノーマン「レイには僕から話すよ。エマは1度戻って･･･」

レイ「なんで？今から話せよ」

「「！？」」

レイ「わりぃ、つけてきた」

エマ「〜〜〜！？」

レイ「ちなみにハクもいます」

ノーマン「！？」

突然名前を呼ばれたかと思うとレイにぐいっと手を引っ張られ2人の前に出される

「･････････ごめん……つけてきた」

ノーマンとエマがこちらを向いてすごい顔をしている
ふふ、ちょっと面白い

レイ「いい加減気になるから、問い詰めようと思って
もんで何があった？」

エマ「え？」

レイ「だって明らかに様子おかしかったし「間に合わなかった」のにお前ら手ぶら」

ノーマン「するどい！」

レイ「何もねえわけねえだろ！吐け！」

ｸﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞと音が何そうなほど2人の首に腕を回して締め上げるレイ

ぱっとレイが手を離すとケホケホと咳をしているエマの背中をさすってあげる

ノーマン「･･･助けてくれる？」

レイ「？おう」

ノーマン「話すよ──────」

それから、ノーマンがこの前見た事、現時点での考察等を全てレイに話した