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さすがにいきなり授業をサボるのはハードルが高すぎたので担任の授業の前の休み時間に行ってみることにした
屋上の前の階段に着くと、急に緊張感が出てきた
普段、閉まっているところしか見たことない屋上の扉が開いているのが見え、やっぱりいるんだろうなと感じる
檜｢大丈夫？｣
｢…っあ、うん！大丈夫大丈夫。｣
大丈夫っていうのは自分に言い聞かせているようなもので、正直全然大丈夫ではない
けど、もう決めたのだ
｢行ってくるから、ここまでで大丈夫だよ檜山くん！先教室戻ってて！｣
檜｢えっ、でも…。｣
｢あんまり迷惑かけたくないし、学級委員長としてちゃんとしたいからさ。｣
檜｢分かった。なんかあったらすぐ連絡してね。｣
檜山くんはそれだけ言って教室に戻っていった
私は、絶対に不良なんかに負けるもんかと意気込んで屋上に入った
入ってすぐに視界の隅に金髪の少年がいるのが見えた
黒｢…誰？｣
私を見てそう発した少年はやはり黒田光輝で、アクセサリーをジャラジャラつけていた
段差に気だるげに座りながら私に向けてとても怪訝そうな顔を向けている
思わずその場に立ち尽くしそうになったけど、勇気をだして彼に近づいた
｢…わ、私は、同じクラスの学級委員長よ！サボってるあんたを連れ戻しに来たの！｣
黒｢は？｣
あーやばいやばい、私終わったかもしれん
さっきより目つきが怖くなってるよ…
じっと私のことを見つめたと思ったらフフフッと笑いだした
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作者名：いちごバナナ | 作成日時：2023年9月2日 16時
