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LHRが終わったあと、すぐに檜山くんは話しかけてきた
檜｢ねぇ、聞いてないんだけど(笑)｡びっくりしたよ。｣
｢だって言ってないもん(笑)｡昨日咲月に向いてるよって勧められて、檜山くんやらないって言ってたし、やってみてもいいかなって！｣
檜｢まぁ確かに向いてそう(笑)｡てか、教えるの俺かよ〜(笑)｡ ｣
｢逆に檜山くんに教えて貰える方が安心する！｣
檜｢ほんと？ならいいけど。まぁ結構大変だからなんかあったら相談してね？｣
妙に神妙な面持ちで言ってくるのが気になったけど、私は檜山くんに対して大きく頷いた
放課後になり、私は先生の所へ行った
｢失礼しまーす。｣
先｢おう、山��。急に呼び出してすまんな。｣
｢あぁ全然全然！｣
全然と言ったら嘘になるけどね。実際咲月を待たせちゃってるし
先｢で、話なんだけど、クラスメイトの黒田光輝は知ってるか？｣
｢えっと、不良の子…でしたっけ？｣
先｢そうだ。あいつ、誰が何を言っても絶対に教室に戻ってくることがないんだよ。なんかコソコソ放課後に授業を受けてるとか受けてないとか言ってるらしいが、単位はギリギリだ。｣
｢そうなんですね…。｣
黒田光輝、入学初日は普通の男子ってイメージだったけど、次の日以降から来なくなってなんでだと思ってたら不良になっていたという印象しかない
正直言って怖い
先｢で、頼みがあるんだけど、どうにかしてあいつを連れ戻して欲しいんだよ。｣
｢へー…ってえぇーーーー！？｣
あの黒田光輝を連れ戻せって言った！？無理に決まってるじゃん
｢無理です無理です！まともに話したこともないのに…。｣
先｢檜山に頼んでダメだったが、お前なら行ける気がするんだよ。｣
｢なんなんですかその根拠は！？檜山くんが無理なら無理ですよ！｣
不良なんて何考えてるか分からないし、何してくるかも分かんないのにこんなの無理すぎる
檜山くんが言ってた大変ってこういうことなの！？
てか、先生がやればいいのに…なんて人任せな…！
先｢まぁ物は試しだ。明日話すだけ話してみろよ。アイツは屋上でたむろってるから休み時間とかに行ってみろ。｣
こうして、先生の無理やりすぎる頼みをやらされることになった
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作者名：いちごバナナ | 作成日時：2023年9月2日 16時
