不良育成計画！？【Koki.K】 (ページ15)

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先生に話だけしておいて、私は5時間目屋上に行った

黒｢おっ、来た来た。｣

｢どーも。てか何するんですか？｣

私がそう聞くと、｢うーん、｣とうなりだす

え、ノープランなの！？

黒｢ねぇ、なんで敬語なの？タメで話してよ〜。｣

えっ、そこ？

いやいや、怖すぎて無理

｢無理です！｣

黒｢えー、拒否！だって敬語とか堅苦しいの無理。てか仲良くなりたいって俺言ったじゃん！タメにして！…だめ？｣

そう言って私に可愛らしい眼差しを向ける

そこまでタメにしてほしいなら…と、渋々承諾した

｢…いいよ？｣

黒｢まじ！？やったー！｣

私がいいよと言ったら子どものようにはしゃぐ彼

なんだか可愛い、と思ったのは内緒

黒｢てか！俺らLINE交換してないよね？｣

｢…う、うん。｣

黒｢交換しよー！そうした方が連絡するの楽！｣

｢いいですけど…｡｣

黒｢あー！また敬語使ってるー！ダメだぞー？(笑)｡｣

｢あっ…｡｣

黒｢ハハッ！かわいー(笑)。｣

そう言ってナチュラルに頭を撫でてくる黒ちゃん

ドキッとした私とは裏腹に、スマホに目を向ける彼を見て無意識なんだなと思い、少し悲しくなった

って、何悲しんでるのよ私

元から恋愛対象に入れてないのに何考えてるんだろう

黒｢ほい、これ俺の。｣

｢ありがと。｣

LINEを交換すると、愛おしそうに私のプロフィールを見る黒ちゃん

何をそんなに見てるんだろう

黒｢…可愛いなぁ。｣

｢えっ？｣

黒｢だっ…あっ、何でもない！…てかさ！Aって｢自滅の長瀬｣見てるんだね！｣

｢えっ、うん。｣

黒｢俺もめっちゃ好きなんだよ〜。｣

｢ほんと！？めっちゃ嬉しいんだけど！｣

まさかの同じアニメが好きということに驚いた

しかもみんな面白くないって言うから語れる人いなくて肩身が狭かったけど、ここに好きな人がいてとても嬉しかった

嬉しくてはしゃいでいると彼が笑った

あっ、やべ変なとこ見られた

黒｢Aの笑った顔可愛い。｣