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始業式を終えた後、クラスではHRが行われようとしていた。



先「はーい席ついてー。今日は転入生を紹介する。」


男H「えー、また転入生っすか?(笑)。」


女G「高校で転入生来るのうちらのクラスくらいじゃね?」


美「まじそれなー!私みたいにね?」






本当にその通り。普通にありえないでしょ。



とか思ってるけど、本当は内心嬉しかった。


もしかしたらその転入生が私の事を救ってくれるんじゃないかと密かに期待してたからだ。










まぁ、そんなことある訳ないのにね。



先「はーい、入ってきていいよー。」








先生の呼び掛けを合図に入ってきたのは、男子で、目がとてもでかく、可愛らしい雰囲気をした男の子だった。




平「えー、平塚しょう馬っていいます!親の都合でこの学校に来ました。1年間しかないけど、仲良くして欲しいです!よろしくお願いします。」




ペコペコお辞儀をしている様子がなんだか可愛らしくて、優しそうな子だと思った。





先「じゃあ平塚くんは空いてる席に座ってー。」


平「はーい。」







空いてる席、それは私の隣だった。



そして、席に着いて彼はニコッと笑い「よろしくね」隣だけ言ってきた。



あまりにも久しぶりの会話で、頷くことしか出来ず「赤べこみたい(笑)」と笑われてしまった。



















まぁ、こんなに呑気に話しかけてる彼もいずれ私の元から離れてっちゃうんだろうな。



そう考えると少し悲しかった。

作者より→←3



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作者名:いちごバナナ | 作成日時:2023年3月2日 8時

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