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結局丸々2時間サボって、さすがにやばいと思って教室に戻る。
さっきまで、教室に行くのが怖かったのに、不思議と怖くない。
これも平塚くん……あっ翔馬くんのおかげだね。
さっき翔馬くんに「平塚くんってなんかやだから翔馬くんにして!俺もちゃん付け辞めるからさ!」って言われたんだっけ。
こういうやりとりも久しぶりすぎてなんか心がザワザワする。
教室に戻ったらいつも通り睨まれた。しかも、休み時間のワーワー騒いでる時のなか。私が来た瞬間に静まり返ったのだ。
さっきまであんなに強気だったのに、結局怖くなってその場に立ち尽くしていたら翔馬くんがサッと私の前に立って、
平「悪いけど、俺はAのこといじめるやつと関わる気ないから。たとえそれが、誰かの言いなりだったとしても…ね?」
そう言い放った後、翔馬くんは軽く美咲のことを睨みつつ、自分の席に着いた。
私もつられるように席についた、がさっきの翔馬くんの表情に驚いていて、なんだか宙に浮いた気分だった。
だけど、席につけば翔馬くんはいつも通りに笑って話をしてくれる。さっきの冷たい表情がなかったかのように。
私のこと守るための表情だったのかな、?
まぁ気のせいか
桜がだんだんと散っていく中で、私の心の中は満開の桜のように満たされていた。
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作者名:いちごバナナ | 作成日時:2023年3月2日 8時