好きでいたいのに…【Waku.M】 (ページ36)

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花火が上がった数分後、

ひらつが｢屋上で花火が見たい！｣と言い、

私と黒ちゃん以外のメンバーが屋上へ行き、私と黒ちゃんだけ病室に残った。

黒｢Aも行けばよかったのに(笑)｡｣

｢だって黒ちゃん1人になっちゃうじゃん。病室で1人で花火なんてつまんないじゃん！｣

黒｢さすがA〜。気が利くね〜。｣

｢うるさっ(照)。｣

黒｢可愛い〜！｣

｢このやろーー！｣

黒｢いひゃい〜！ってかこんなやり取り久しぶりだね(笑)。｣

｢最近来てなかったからね〜。｣

何となくベランダの方を見たら、色鮮やかな花火が上がり、それと同時にウェーイ！という声が屋上から聞こえた。

黒｢…あのさA、｣

｢なーにー？｣

黒｢俺の願い事、1個言ってないやつあるから今教えるね！｣

｢えっなになに〜？黒ちゃんの願いならなんでも聞くよ！｣

黒｢A､､､｣

なっ、なんだこの空気は！

そんなに深刻な願い事なのか？

そんなことを考えながらアセアセしてたら、

黒｢俺、まだAのことが好きなの。だから付き合って欲しい！死ぬ前にAとの思い出沢山作りたいの！……ダメかな？｣

そんな君の真っ直ぐな瞳に一瞬戸惑った。

けれど、こんな私を好きでいてくれたこと、緊張しながらも自分の思いをまっすぐ伝えてくれたことが嬉しくて、､､､

私は黒ちゃんの手を取り

｢はい…！｣

と答えた。