好きでいたいのに…【Waku.M】 (ページ13)

今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:63,224 hit

13 ページ13

〜次の日〜

約束通り病院へ向かった。

3人で行こうとしたけど、湧も颯太も部活があるからってことで1人で行った。

看護師さんに案内されて、黒ちゃんのいる部屋に案内された。

呼吸を整え、緊張しながら白い扉を開けた。

黒｢あっ！Aちゃんだぁ！｣

部屋に入ると、昨日のことが嘘かのように元気な
黒ちゃんがいた。

｢…もう大丈夫なの？｣

黒｢一旦はね。ただ…。｣

｢ただ？｣

黒｢体の状態が悪くなってるから、一生病院から出れないんだって。｣

｢そう…なんだ。ほんとにごめんねっ。｣

黒｢…泣かないでよ。別にAちゃんのせいじゃないよ。昨日俺のママにも言われたでしょ？｣

｢…でもっ…黒｢それにね、俺こうなること覚悟して告白したの。｣

｢…えっ｣

黒｢最近体の調子が悪かったから、もうすぐで一生入院生活になるなと思って、動けなくなる前にやりたいことやろって思って。｣

すごいでしょ？なんて言ったあと思いっきり黒ちゃんを抱きしめて、また泣いてしまい、泣くなよ〜って言いながらそんな私を包み込んでくれた。

｢じゃあまたね。｣

黒｢暇あったらいっぱいお見舞い来てよね！じゃないと噛み付くから！｣

｢ははっ(笑)。分かってるって！｣

この日から頻繁に病院に行くことになったのだ。