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侑李side
「あの、おれ、侑李ちゃんのこと入学式の日から好きで、その、付き合って欲しくて…」
侑李「……っ」
その言葉に昨日の宏太の顔がふっと頭に浮かぶ。
少しだけ頬を染めて、悲しそうに私のことを抱きしめた彼の顔が。
「侑李ちゃん…？」
侑李「あ、ごめん。…私、付き合えないから。きっと、もっと似合う相手いるよ」
それだけを言い放ってバタバタと2年生の教室に行く。
教室には、昨日とは打って変わって嬉しそうにゆるゆると笑ってる大貴と、前の人に宿題を移させてもらってるヒカがいた。
侑李「大貴」
大貴「んー？」
「お、こっち来いよ！」と人懐っこい笑顔で手招きしてくれる大貴とヒカの方へ歩いて行く。
光「どした？」
侑李「いのちゃんは…？」
光「あ、今日は休み。…熱出して寝込んでる」
大貴「朝俺のこと起こしに来てくれたけどね〜♡」
ふへへ、と笑ってる大貴をスルーして座ってるヒカの前にしゃがんだ。
侑李「ねぇ、私、その……さ、宏太のこと…」
光「好きだって？」
侑李「声が大きい！！」
光「ん、わり」
ヒカは私の頭をぽんぽんと優しく撫でてふんわりと笑う。
大ちゃんは自分の世界に入っちゃってるからいいとして、私は甘えるように頭に乗せられたヒカの手を握った。
光「受け止めてあげろよお前も。…あの鈍感な薮が自分の気持ちに気づいて、告白したんだぞ？」
侑李「…まだ告白はされてない」
光「えっ？………あっ…」
やべ、と口を塞ぐヒカ。
「ちょっとトイレ…」と逃げるように立ち上がった。
大貴は呆れたように笑ってる。
侑李「ちょっと待っ…」
ヒカの出て行こうとしたドアの元には…すらりと長い手足に小さい顔。
無駄なくらいにスタイルの良い、彼が立っていた。
光「あ、あは……やぶ…」
そーっと宏太の隣を抜けて廊下に行ってしまったヒカ。
私と、彼の視線が絡み合った。
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いわし - 何度も読み返してます！このお話大好きなので、続きを書いて下さると嬉しいです！！ (2019年1月12日 20時) (
レス) id: 8496e7d317 (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - この作品が大好きなので、完結まで頑張ってくれたらなと思います！気長に待ってます！ (2018年5月20日 8時) (レス) id: 330ed6c9f4 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - りるりるさん» ありがとうございます！！頑張りますm(*_ _)m (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - のんさん» 返信遅れてすみません！そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
りるりる - この展開好きです！頑張ってください！ (2018年2月3日 12時) (レス) id: 9c52b146fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年11月8日 22時
