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慧side
私は、1人でビーチパラソルの下に座って、男子とわちゃわちゃ遊んでる大ちゃんをぼーっと見つめる。
やっぱり、海は来るだけでいい。
水着来ても、海に入りたいと思わないもん。
「伊野尾さん」
慧「……ん？」
体育座りしてた私の顔を覗き込んできたのは…………だれ？
見たことあるような無いような。
「俺、分かる？C組の田山」
慧「あ、昨日なんか女子達が言ってた」
「え、なにを？」
慧「いや、なんでもないけど…」
私に、告白がなんとか言ってたような気がしなくもないけど…。
このタイミングで？
「ちょっとさ、一緒にあっちの方見てこない？空いてるし」
慧「勝手に動いたら大ちゃんに怒られるから」
本当は私も一緒にやろうって誘ってくれたんだけど、断ったら熱中症とかになっても困るしここにいろって。
…あと、目の届かないところ行ったらまたはぐれちゃうとかなんとか言ってたな。
過保護なんだよ。大ちゃんも……光も。
「大丈夫だよ。俺もちゃんとついてるから」
慧「えー、ちょっとだけね」
よっこらせ、と大ちゃんから借りた半袖パーカーを羽織り直す。
少し歩いたところは、田山くんの言う通りに人も少なくてなんだか居心地がよかった。
「伊野尾さんって、有岡くんのこと好き？」
慧「……うん。大好き」
「そういう意味じゃなくて…」
慧「もちろん、男として」
ここで、曖昧な答えを返したら田山くんにも変な期待させちゃうから。
はっきり自分の口で、大ちゃんのことを好きだと認める。
「そっか。…俺、伊野尾さんのこと好き」
慧「ごめ…」
「謝んないで。…分かってる」
生暖かい風が前髪を揺らす。
なんて返せばわかんなくて、思わず視線を下に向けた。
終わり
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いわし - 何度も読み返してます！このお話大好きなので、続きを書いて下さると嬉しいです！！ (2019年1月12日 20時) (
レス) id: 8496e7d317 (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - この作品が大好きなので、完結まで頑張ってくれたらなと思います！気長に待ってます！ (2018年5月20日 8時) (レス) id: 330ed6c9f4 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - りるりるさん» ありがとうございます！！頑張りますm(*_ _)m (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - のんさん» 返信遅れてすみません！そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
りるりる - この展開好きです！頑張ってください！ (2018年2月3日 12時) (レス) id: 9c52b146fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年11月8日 22時
