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宏太side
侑李「ちょ、っ…」
知念の焦ったような声に、自分のしたことに気づく。
宏太「う、わっ!!ごめ…!」
気がついたら抱きしめてしまっていて、慌てて謝る。
目の前にいる知念は、瞳は潤んでるし、ほっぺはほんのりと赤いし………単刀直入に言って可愛い。
思わず、とは言わないけれど抱きしめずにはいられなかった。
侑李「だい、じょぶ」
さっきよりもゆっくりなテンポで歩き出した。
知念の家はもうすぐそこ。
ああ、まだ離れたくないなって心のどこかで思ってるのは、やっぱり光の言う通りに俺は知念のことが好きだから?
俺の問いかけに答える人はいない。
どくん、どくんと脈打つ心臓。
小さく息を吐いて、まっすぐ前を向いたまま知念に問いかける。
宏太「………確信のないこと言ってもいい?」
侑李「、待って…」
宏太「待てない」
はっとしてこっちを向いた知念を抱きしめた。
知念の体が強ばる。
宏太「このまま、聞いて…?」
侑李「ん…」
宏太「…俺が、こういうことをするのは……もしかしたら、俺は、知念のことが…」
侑李「待って…」
震えた知念の声が俺の腕の中で聞こえて、口を閉じる。
侑李「心の準備、できてないよ…」
すん、と小さく鼻をすすったのが分かった。
なんで泣くんだよ…、そんなの、お前が俺を…
好きなみたいじゃねぇか。
·
侑李side
ちゃっかり家まで送ってくれた宏太。
誰もいない家の中。
階段を駆け上って自分の部屋のベッドへとダイブする。
侑李「っ、ばか………」
ぼろぼろと零れ落ちた涙がスーツを濡らす。
あんなの、聞いてないよ…。
だって、まるで………告白、みたいだったじゃん。
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いわし - 何度も読み返してます!このお話大好きなので、続きを書いて下さると嬉しいです!! (2019年1月12日 20時) (レス) id: 8496e7d317 (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - この作品が大好きなので、完結まで頑張ってくれたらなと思います!気長に待ってます! (2018年5月20日 8時) (レス) id: 330ed6c9f4 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - りるりるさん» ありがとうございます!!頑張りますm(*_ _)m (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - のんさん» 返信遅れてすみません!そう言っていただけると嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年2月24日 15時) (レス) id: eb8fe3defb (このIDを非表示/違反報告)
りるりる - この展開好きです!頑張ってください! (2018年2月3日 12時) (レス) id: 9c52b146fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2017年11月8日 22時