【d!】かわいいパラダイス!!!

かわいい8 ページ8

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徒歩6分でコンビニに着くマンションは良いなと改めて思いながら、適当におにぎりやサンドイッチを買う。財布の中身は随分と寒くなってしまった。

玄関扉を開ければ、よっぽどお腹が空いていたのかゾムが飛びかかってきた。そのまま後ろに倒れて尻餅をつく。


zm「何買ってきたん!!!」


ビニール袋を漁りながら言うゾムに、おにぎりとサンドイッチと答える。ゾムはビニール袋を抱えてリビングに入っていった。私も靴を脱いでリビングに入る。リビングに入ったら、みんなもぐもぐとおにぎりやサンドイッチを食べている。

昨日の残りであるお粥を温めて、皿に入れる。机の上ぐちゃぐちゃやなと思いながらリビングを出て、グルッペンが寝ている空き部屋に入る。


『起きとるか???』


声をかければ、のそりとグルッペンが起き上がった。顔色はだいぶ優れており、体調はある程度回復したように見える。


『食欲あればお粥食べなよ』


お粥を渡せば、グルッペンは直ぐに食べ始めた。昨日より少し量を多くしてみたが、この様子だと全部食べれそうだ。


gr「……しばらく世話になってもよいか???」


お粥を食べる手を止めて、グルッペンは唐突に訊いてくる。なんとなくグルッペンの頭に手を置き、ゆっくり撫でる。グルッペンは驚いていたが、手を払い除けようとはしなかった。


『別にええよ』


グルッペンは目を見開いて、私をまじまじと見る。


gr「自分で言っておいてなんだが、われわれの世話をするのは金がかかるだろう」

『子供が金の事を心配する必要ないやろ』


頭を撫でるのをやめて、リビングに戻る。テレビを誰も見ていないのでニュース番組に変えて、壁にもたれかかりながら見ていたら黒髪黒眼の男の子＿＿ひとらんがサンドイッチ片手に近付いてきた。


ht「これ、食べますか???」


ひとらんからサンドイッチを受け取り、お礼を言う。ひとらんはお辞儀した後、茶髪翠眼の男の子＿＿もといオスマンの元に戻って座る。小学3年生くらいの子供が大人に気を遣うなんて世も末だと思いながら、サンドイッチを口にする。

エーミールが来るまでのんびりしていれば、インターホンが鳴った。扉を開ければ、ファッションセンターのビニール袋を両手で持ったエーミールだった。

ビニール袋を受け取り、エーミールを部屋に入れる。随分と大量に買ってきてくれた。


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順位63位、お気に入り登録者様50人越え有難うございます。本当に感謝しかありません。

2023/08/23 作者より

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