21話 締める？ ページ22
「ユウちゃん、おはよう」
「おはようございます！一緒に行ってもいいですか？」
「もちろん…っていつも連れてる子達は？」
「あ、エース達は」
「監督生〜！！当然走るんじゃねぇ…よ」
昨日私を睨んでいた子達だ
「…なんであんたがいんだよ」
「え、学校登校するにはここ通るしかないんだけど…てか私先輩…」
「監督生、こっち来いよ」
ユウちゃんの腕を強く引っ張るエース？くん
「はぁ、新入生は女の子の扱い方も知らないわけ？」
「は？なんのことだよ」
「そんなに威嚇しないでよ怖いなぁ。女の子の腕そんなに強く掴んだら赤くなるでしょ。その子のこと大事にしたいんならもっと優しくしなよ。じゃあね、ユウちゃん」
「え、先輩まって、」
という声が聞こえたけど無視して教室に入った
「はぁぁ…もう嫌だ」
「どーしたの？」
「あ、フロイド、おはよう」
「おはよ〜珍しくしなっとしてるねグッピーちゃん」
フロイドとは今年もクラスが一緒だった
仲良い人がいて安心した
「うん、後輩に告白された」
「はっ？？告白？」
「そう。断ったんだけどさ、まだ私の事好きみたいなんだよねその子。」
「へぇ…締める？」
「女の子絞めちゃまずいでしょ」
「女？」
「そ。私のこと男だって思ってたらしくて男じゃないよって伝えたんだけどそれでも好きって言うからさ」
へぇ〜とあまり興味がなさそうに相槌をうつフロイド
「フロイドは知ってる？監督生ちゃん」
「んー？知ってるよぉめっちゃ有名になったじゃん」
「だよねぇ…」
「えっ、もしかしてそいつ？告ってきたの」
「そう。しかもその取り巻きみたいな奴らにも睨まれて精神的にむり〜」
「ふうん。なんかあったら言えば？気分良かったら助けてあげる」
「へぇそりゃありがたい」
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作者名：ぴよぴよ | 作成日時：2020年5月15日 10時
