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レトルトside

Aちゃんのお酒に対する舌は俺とほとんど同じらしい。甘い系のお酒しか中々飲めないと言っていた。強さはまぁ俺の方が弱いんやけど…

そんなAちゃんも飲めば酔うようで、さっきからずっとお喋りが止まらん。そこにガッチさんも加わるもんだから結構賑やかだ。笑
ついにはキヨとクマ牧場の歌を歌い出した。俺は知らなかったんやけど、クマ牧場の歌は2つあるらしい。昭和新山バージョンと登別バージョンがあると教えてくれた。

歌を歌い終わると突然Aちゃんは俺らについて語り出した。

『1番声が好きなのはうっしー！低い声がすごくいい。ASMRして欲しいくらい！』

「キヨくんも、割といい声の方やんか」

『まぁキヨ兄もいいっちゃいいんだけど、うるさいんだよね。』

褒められてうっしーはあからさまににやにやしてる。きしょいなぁ。

『ガッチさんはパパみがある。お父さんみたいで聞いてて安心する！そんで、ちょっとゆるーい感じがまたいいのよ。』

『キヨ兄は顔がいいね。背も高いし。でもほんとうるさい。ま、根暗陰キャだけどね笑』

『レトさんは可愛い！とにかく可愛い。弟感だよね！』

と、一通り俺らを褒めちぎってくれた。すごく恥ずかしいけどすごく嬉しくて、それはみんなも同じようでみんなめちゃくちゃ気持ち悪い顔をしていた。ほんとに気持ち悪い。

「そういえばAちゃん、いつ正式に引っ越してくる？」

「もうAの親には連絡済みで、もっかい戻るのも大変だからそのまま住んじゃいなさいって言ってくれたのよ」

「え？そういうもんなん？」

『私の親はそんなもん笑荷物とかも送ってくれるみたいだから、服とかの必要なものはお買い物に行こうかなって！』

「お、じゃあ俺がAの服見繕ってやるよ」

「うっしーはやべぇ服しか持ってこなさそうだから却下。」

「えー、俺ちゃんと考えるし！」

「俺も行きたいなぁ」

「じゃあみんなで行くか？」

そうキヨくんが提案してくれて、みんなで日にちを合わせて買い物に行くことになった。

そして今日はお開き。だいぶAちゃんが眠そうになってきて、なんなら半分寝ていたからだ。まだ、Aちゃんの使う部屋は部屋は片付いていないので今日はリビングでみんなで雑魚寝することにした。
まぁそこでもまた一悶着あったんだけど、Aちゃんの要望でキヨくんとうっしーがAちゃんの横に寝て、この日は終了した。