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牛沢side

水がかかりそうでかからない、急下りする乗り物を後に俺たちはまた歩き始める。色々ジェットコースターも乗ってみたかったが並んでいるところが多く、また、Aが心配だったため、今日は行かないことにした。

またしばらく歩き、今度は上の方へ向かうとバイキングがある。

『バイキング乗りたい！！』

と、Aが言うため、列に並びその時を待つ。

そろそろ俺らの番だと思った矢先、目の前で乗り物への道は断ち切られた。

「あちゃー、あとちょっとだったのにねぇ」

『てことは1番端っこに乗れるってことじゃん！』

「それもそうだな笑これはこれでよかったかもな」

そう話していると係員さんのアナウンスが聞こえる。

「ただいま、メンテナンスが終了したばかりで、いつもよりも少し高く上がりやすくなっております！」

…なんてこった
いつもよりも上がりやすく、だと？いらんいらん、そんなもの。しかもAは端っこに乗る気満々だしよ。

『えー！いつもより高くだって！』

「これは楽しみが増えましたなぁA氏」

『そうですねぇ、ガッチマン氏』

『あれ？うっしーは乗り気ではござらぬ？』

「あ、いやいや、ござるござる。乗り気でござるよ」

そんなくだらん会話をしていたらついに俺たちの番が来てしまった。
宣言通りAは一番後ろに乗り、俺とガッチさんでサンドする。

『ねぇー！狭いよー』

「A氏、くっつくでござる」

必要以上にガッチさんはAにくっついているため、俺も高いことなんて忘れて負けじとくっつきに行く。その間ずっと『狭いよー』と怒っていたが、俺らは美しいほどの無視をした。

係員さんの声で動き出すバイキング。最初は助走でそこまで上がらないがやはりだんだん高くなってくる。それなりの高さまで来たところで『わぁー！！』とAが叫びだす。それにつられ俺もだんだん声を上げていき、2人で軽く叫んでいた。

そろそろ最高到達点かと思いきや、まだまだ上がっていくバイキング。これにはさすがに軽くじゃ済まないくらい、絶叫はしてないけど

「うぉー！！」

位は叫ぶ。これは上がりすぎだ。
そこからは徐々に下降というか、余韻揺れの一途を辿る。

『いやぁー、高かった。楽しかった。』

「何気怖ぇな」

「あれはちょっと酔うね笑ずーっとふわっとしてたわぁー」

そして俺たちはあまり無理に乗って体調崩してもということで今日は終わりにした。