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レトルトside
Aちゃんは少し買いすぎちゃったなといい、買った服を袋の隙間から覗き込んでいた。
『あれ?私こんな服買ったっけ?』
「これは俺とキヨくんからAちゃんへのささやかなプレゼント」
「Aちゃん、安いのしか買わないからさー、せっかく可愛い服なのに買わないと勿体ないやん」
そう、これはAちゃんが「可愛いけど少し高い」ととても名残惜しそうに手放していた服たち。本当に可愛くて、Aちゃんに似合ってると思ったから、そんなに高いわけでもないし、俺とキヨくんで買うことにしたのだ。
『え!いいの?何から何まで申し訳ない…』
『ほんとにありがとう!』
「いえいえ!」
「レトさんも、そろそろAのこと呼び捨てにしたらいいしょ」
『全然いいよ!』
「わかった…ドリョクシマス」
「努力しますって笑」
そして俺たちはうっしーたちと合流した。
『あれ?うっしーも服買ったの?』
「あぁ、違う違う。これは俺とガッチさんからのプレゼント」
『え?誰に?』
「お前だよ笑」
「絶対似合うから来てみて!」
『みんな、なんか申し訳ない…ありがとう…』
突然ぐぅーと誰かのお腹の重低音が響き渡り、俺らの耳に届いた。みんなで顔を見合わせ、時計に目をやると時計はもう12時を回っていた。
『ごめんなさい、私です…笑』
「まぁ、お昼だもんね笑Aちゃん、何食べたい?」
そうガッチさんが聞くと聞いてもないのにみんながそれぞれ食べたいものをあげる。さすがにバラバラだったからフードコートに行き、お昼は済ませた。
そのあとはAちゃんは女の子の必要品も買いたいらしく、1人で買い物に向かった。その間俺たちは新作ゲームや実況したいゲームなどを漁ることにした。
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作者名:きなこ | 作成日時:2021年8月14日 12時