変な関係じゃないですから【Sln】

束縛 ページ41

何か足りない
どれだけオリバーさんとキスしても
どれだけオリバーさんと居ても
どれだけオリバーさんと笑い会えても
何が足りない
少し期待しながらdiscordを開く
『来た』
シェリンからのメッセージだ
[会って話したい事があります]
『…オリバーさん』
眼鏡を掛けてパソコンのキーボードを打つ後ろ姿に声を掛ける
『私…出掛けて来ます』
オリバー「…1人でどこへ？」
『すぐそこの公園です。シェリンさんと…ぁっ。』
しまった
思わず手で口を覆う
オリバー「なるほど…？」
オリバー「僕も同行します。」
『結構です、2人で話したいんです』
オリバー「へぇ〜…？恋人である僕の前で堂々と浮気ですか、分かりました。貴女が僕とどう言う関係を望んでるのかがよく分かりました」
オリバー「そんなに彼が良いですか？シェリンさんが。ずっと前から貴女に思いを寄せていた僕ではなく？」
『違います』
オリバー「何が違うんですか？キスした時も最初嫌がりましたよね？」
オリバー「シェリンさんとキスしたんですか？あの人とどこまで？全部知っていたいんです」
勝手に私の携帯を取る
オリバー「返信しておきますね？[もう会えない]って」
『やめて下さい！』
オリバー「え？何でです？僕達の為です」
オリバー「携帯も僕が持っておきます。今の僕達には要らない様ですし」
ダメだ、携帯が無きゃシェリンさんと連絡取れない
何も言えない
でもまだ希望がある
オリバーさんが携帯を没収する前に少し見えた
[貴女が来るまで毎日待ち続ける]と言う
今の私にとって心を動かすメッセージが。
スマホがないから何だ
スマホ何てシェリンに比べればどうでもいい
きっとシェリンの事だからこの冷たい雨の中でもずっと私の事を待ってくれているはず
この家から出てやる
例えどんな手を使っても

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