珍しいケンカ【iwkj】 ページ10
いわこじ 付き合ってます
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深澤side.
「はぁ?まじでお前なんなの?」
「ごめんって言ってるやん!」
楽屋の扉を開け中に入ると聞こえてくる大きな声。
机の傍で向かい合って立つ照と康二の間には不穏な空気が流れている。
「ねぇ、あの2人何があったの?」
「あー、なんかケンカ?俺もよく分かってないんだよね。」
近くに荷物を置き不安そうに見つめるなべに声をかける。
2人がケンカなんて珍しいもんで。
照がフラフラする康二に嫉妬している姿はよく見るが楽屋でケンカなんて今まで見た事ない。
もうすぐすればラウと佐久間と舘さんが来るしさすがにそろそろ止めないとなと思った矢先。
「何、それが人に謝る態度なの?」
「ちがっ……!」
「もういいから。お前とは今日喋んねぇ。」
「え、ちょっ、照。」
2人がケンカしている机の傍のソファーに座っていた阿部ちゃんが「さすがにそれは…」なんて言うも1歩遅かった。
「もう照にぃなんか嫌いや!大っ嫌い!!」
「あ、康二!」
今にでもこぼれ落ちそうな涙を目にいっぱい溜め楽屋を飛び出して行った康二をめめが「今は俺が行きます」と言って追いかける。
……はぁ、話を聞いてやりますか。
「照。」
「……ごめん、大声出した。」
「珍しいじゃん。いつもなら謝ってきたらすぐ許してあげてんのに。」
「………。」
「康二も泣きそうな顔してたしさ。許してあげたら?」
康二が飛び出して照も冷静になったのか「康二探してくる」と言い、立ち上がるとタイミング良く扉が開きめめに引っ張られながら康二が部屋に入ってくる。
「ほら、康二。謝るんでしょ?」
「………照にぃ、ごめんな。嫌いなんか嘘やから、大好きやから。嫌いにならんで……」
「俺も、話さねぇなんて言ってごめん。」
「ほら泣かないでよ」と言いながら照が康二を優しく抱きしめる姿を見て安心する俺たち。
「てか、2人は何でそんなケンカしてたの?」
「あぁ……っと…」
俺も不思議に思っていた事を阿部ちゃんがサラッと聞いてくれたと思ったら顔を見合わせて苦笑いをする2人。
「俺が照にぃのチョコ勝手に食べちゃって……」
「「は?」」
「まじでほんとごめん!」
「………その程度のケンカは家でやってもらえる?」
「「はい……。」」
阿部ちゃんに怒られてしょぼんとなっている2人を見て微笑ましく思うお昼過ぎ。
fin.
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shiro.(プロフ) - れもんてぃさん» わぁ、ありがとうございます!(泣) (2021年8月25日 23時) (レス) id: 2d88a69928 (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃ(プロフ) - shiro.さんのお話好きです! (2021年8月21日 5時) (レス) id: b1d77ad23f (このIDを非表示/違反報告)
shiro.(プロフ) - さくらさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年8月18日 23時) (レス) id: 2d88a69928 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです! (2021年8月18日 19時) (レス) id: c913dc408b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiro. | 作成日時:2021年8月17日 23時