陽だまりのような温かいキミ (ページ9)

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雨の日の過ごし方【mmkj】ページ9

めめこじ付き合ってます

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目黒side.

朝起きると、昨日隣で一緒に寝ていた人がいない。
時計を見ると8時を示しており、せっかくのオフだから寝たいと思うが探しに行くため目を擦りながら寝室を出る。

リビングの扉を開けると寝癖をつけながら窓際に座って空を見上げる康二の姿が目に入る。

「おはよ、康二。」

「……ぉはよぉ。」

「雨、降っちゃったね。」

「せっかく今日外行こうって言ってたのに……。」

ぴょんとはねてる康二の後髪を触りながら同じように見上げた空はどんよりとした厚い雲に覆われ窓ガラスを濡らしている。

前々から、お散歩がてらプラプラしようと決めており俺も康二もこの日を楽しみに仕事を頑張ってきた。

昨日の予報では曇りのち雨で持つかなと思っていたけど、やっぱり自然には勝てるわけもなく。

「ほら、康二ご飯食べるよ？」

「……お腹空いてへんもん。」

昨日からめちゃくちゃ楽しみにしていた分ショックが大きいのかソファーの端っこで膝を抱え体育座りをし小さくなってる康二。

ご飯の用意をする手を止め康二の元へ行き、しゃがんで目線を合わせる。

「ねぇ、康二？俺もお出かけできないのはショックだし、元気出そ？」

「…………。」

「もしかしたら、しっかり家でお休みしてっていうことなのかもしれないよ？」

「………ぅん。」

そう言うと膝に埋めていた顔を上げうるうるした目で俺の事を見てくる。

「……蓮くん、いっぱいぎゅーしてくれる？」

「うん、ぎゅーでもなんでもしてあげるよ。」

「ふふっ、蓮くんだぁいすき～」

そう言って身を乗り出して抱きついてくる。
背中をポンポンしてあげると「お腹空いた！ご飯をたべよ！」なんて切り替えが早いのやら。

それからこの日1日はほとんど俺の膝の上に座り甘えん坊さんだった可愛い恋人。

外にお出かけ出来なかったのはショックだったけど雨の日にゆったりするのも悪くない。

また晴れた日にお出かけしようね。

fin.