陽だまりのような温かいキミ

過保護すぎる彼【abkj】 ページ32

あべこじ 付き合ってます

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目黒side.








「ねぇ、あべちゃん？」

「んー？」

「あべちゃんはさ、嫉妬とかしないの？」





全員で撮影終わってから楽屋まで戻る廊下で俺とラウールであべちゃんを間に挟んで歩きながら帰る。

俺ら3人の前を歩く康二はあべちゃんと付き合ってるのにも関わらず
「しょった今日もかっこええね！」
なんて言ってる。





「ふふっ、別に嫉妬とかはないかな〜」

「……阿部ちゃん大人だね。」

「そぉ？」





めめとは大違いだね、なんて言ってくるラウールは無視だな。





「わっ！」

「ちょ、康二！大丈夫？」





いきなり前から声が聞こえて前を向くと何かに躓いて転びそうになった康二を咄嗟に翔太くんが支えてる姿が。






「康二、大丈夫？」

「うん、しょったが支えてくれたし大丈夫やであべちゃん。」

「ほんと？捻挫とかしてない？」

「うん！」

「つま先は？爪とか割れてない？」

「多分大丈夫やで！」





さっきまで俺とラウールの間にいたはずのあべちゃんはいつの間にか康二の隣にいた。

これでもかってぐらい康二に、怪我はないかやら痛いところはないかやら聞いている。



……隣の翔太くんなんか苦笑いじゃん。






「翔太、助けてくれてありがとね。康二歩ける？照におんぶしてもらう？」

「もぉ、あべちゃん！大丈夫やって！」





あべちゃんは康二のあの性格を理解をしているから全然嫉妬なんてしない。

けど、うん。





「……阿部ちゃんって、嫉妬するってより過保護だね。」

「だな。」





嫉妬はないな〜なんて言ってたあべちゃん。


けど、何だかんだやっぱりあべちゃんは康二のことで頭いっぱいなんだね。








楽屋についても康二の隣から動かないあべちゃんにメンバーは苦笑いしつつも穏やかに見守っていた。







fin.

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