陽だまりのような温かいキミ

カッコイイ恋人【iwkj】 ページ27

いわこじ 付き合ってます

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康二side.







「じゃあ、行ってくるね。」

「おん！照くんファイトやで！」





今日は年に一度のSASUKEの収録日。
1年間SASUKEの為にトレーニングをしてきたことを1番近くで見てきた。

昨日の夜から緊張していつもよりぎゅーする時間長かったっけな。
俺は全然嬉しかったからええんやけどな。





「康二。」

「なぁに？」

「……もう1回ぎゅーして。」

「ふふっ、ええで！」





玄関で照くんをぎゅーとして「頑張れ」という気持ちも込めて背中をポンポンっと叩く。

しばらくして笑顔で「行ってきます」と言って出ていった。



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照くんが収録に向かって何時間経ったのか分からないがもう辺りは暗く外は真っ暗。

家の事をして溜まってたビデオを見ててもやっぱり1人だと寂しくて。


ご飯でも作ろかな、と腰を上げたタイミングで玄関の鍵が開く音が聞こえ、玄関へと続く廊下を走り、扉が開くのを待つ。





「おかえり！照くん……うわっ！」

「……っ、」





何があっても笑顔で「おかえり」と言おうと決めていた俺は扉を開けた瞬間泣きながら抱きついてきた照くんにびっくりして少しよろけてしまった。

とりあえず寒いしリビングに行きソファーに座るもなかなか離してくれず照くんのお膝の上へ。





「……照くん、上手くいかんかったん？」

「ううん。」

「そっか。……じゃあどないしたん？」

「……クリア、したの。」

「へ？」





顔を上げて俺の目を真っ直ぐ見つめて泣いてぐちゃぐちゃになった顔で笑顔で「1stステージ、クリアした」と聞いた瞬間、目の前にいる照くんがボヤけた。





「もぉ、なんで康二くんが泣くんだよぉ」

「うぅ…だってぇ、」





さっきまで照くんの方が泣いて俺に甘えきてたのに、今は俺が照くんに涙を拭ってもらう番。





「照くん、ほんまにおめでとうやで。放送、楽しみにしてるな。一緒に見よな！」

「ふふっ、ありがと。一緒に見てね。」





そっからしばらくソファーの上で甘い時間を過した。

放送日の29日はクリアしてたの分かってたのに、ボタンを押して照くんが泣き崩れた時は涙が止まらなかった。





照くん、ほんまにお疲れ様やで。
カッコよくていつも守ってくれる照くん。


感動をありがとう。






fin.

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