陽だまりのような温かいキミ (ページ24)

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岩本side.

そして迎えたクリスマス当日。

朝からお互い仕事が入っていて一緒に過ごせるのは夜だけ。
1日一緒に居たかったけど、お仕事柄そういう訳にはいかないから朝はギリギリまで康二を離さなかったっけな。

「照くん、今日もお疲れやで」

「康二もね。」

「早くおうち帰ってきたくて頑張った～。」

「ふふっ、俺も。」

俺の足の間に座って俺の手をいじいじしている康二は眠たそうで今にでも寝そうだ。

「あ、そうだ。俺さ康二に渡すもんあんだよね。」

「俺もあんねん！」

お互い綺麗にラッピングされた物を持ってきて向かい合って座る。

「じゃ、俺から。メリークリスマス」

「ありがとぉ！じゃあこれは俺からやで！照くんメリークリスマス！」

「ふふっ、ありがと。」

「せーので開けようや！」と言うので康二の掛け声で2人で開ける。

「うわぁ…きれぇやぁ。これネックレス？」

「うん、そう。康二のは、ピアス？」

「うん、めっちゃ悩んでんで！」

「ははっ、俺も。ふっかに聞いたもん。」

「俺もめめとあべちゃんとだてに助けて貰ってん！」

お互い様だな、なんて顔を見合わせて笑うこの時間がとても甘くて温かい。

「もしかして、このピアスについてるの誕生石？」

「さすが照くんやな！そやねん、エメラルドでな "幸福・喜び" とか理由あるねんて！」

あべちゃんが教えてくれてんと嬉しそうにいう康二。

「めっちゃ嬉しい。」

「ふふっ、よかったぁ。」

「んでさ、実は康二のネックレスに埋め込まれてるのも6月の誕生石なんだよね。」

「んえっ！？」

まぁ康二だし気づいてなかったか。
「考えてること一緒で嬉しいわぁ」と愛おしいにネックレスを見つめる康二。

「めっちゃ大事にするな。毎日つける！」

「ははっ、ありがと。」

「照くん大好き～！」といいながら抱きついてくる康二を抱きとめる。

6月の誕生石のパールの石言葉。
"愛らしい純真さ"

康二にぴったりな言葉だよ。

幸せなで温かくて最高なクリスマス。
来年もまたプレゼント交換しようね。

fin.