陽だまりのような温かいキミ (ページ13)

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手を繋いで帰ろ【mmkj】ページ13

めめこじ付き合ってます

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目黒side.

「ねぇ康二。」

「うおっ、そんな真剣な顔してどしたん。」

「今日歩いて帰ろ？」

さっさと荷物をまとめリュックを背負いまだメンバーと話している康二の元へ向かう。

「ええで！マネさんに言ってから帰ろ！」

「うん。じゃ、早くまとめて。」

ポイポイと康二の荷物をかばんの中に放り込むと「あぁ！そんな適当に入れんでや！」なんて後ろから声が聞こえるけど、早く帰りたいからそんなの無理。

「「お疲れ様でしたー！」」

「お疲れー！」

まだ楽屋に残っているスタッフさんや他のメンバーに挨拶をして、マネさんに歩いて帰ることを伝え2人並んで帰り道を歩く。

「なぁめめ見て！空綺麗やで！」

「うわっ、めっちゃオレンジじゃん。」

「俺のメンバーカラーやぁ！」

そう言ってニコニコしながら立ち止まって写真に収める康二を隣で見守る。

それからも、
「えっ、あそこ前ケーキ屋さんやったのになくなっとる！」
「あ、わんちゃん！可愛いなぁ」
「なぁめめ。あそこ何ができると思う？」
と、久しぶりに歩く道でテンション上がりっぱなし。

「なぁ蓮くん？」

「んー？」

「何で今日歩いて帰ろって言うたん？」

人通りが少なくなった道に入ると俺の前に来て上目遣いでそう尋ねる康二。

「……気分？」

「なんやそれ！」

「蓮くんらしいな！」なんて笑ってまた歩きだそうとする彼の左手を後ろから咄嗟に掴めば驚いたように振り向く。

「気分なんて嘘。康二と2人で帰りたかったから。」

そう目を見て伝えると少し照れたように嬉しそうに笑う。

「くふふっ。ほら、蓮くん帰ろ！」

「ん。」

「今日は夜ご飯何しよぉ。」

「寒いし鍋でいいじゃん。」

「おっええね！じゃスーパー寄ってから帰らんとやな！」

繋いだ手をブンブン振りながら2人で歩く。

夕日に照らされながら手を繋いで肩を並べて帰り道を一緒に歩くのもたまにはいいよね。

fin.