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目黒は自分の自己紹介をサラッと終えたのに、やっぱり女の子達にモテる男は凄いもので。
「やっぱりクールな目黒くんいいよね。」
「てか今年2人と一緒とかまじでついてる。」
お嬢様達先生に聞こえてるで、と思いながら何とか最後までHRをやり遂げた。
「じゃあ、明日からいつも通り授業も始まるし寝坊せずに来ること！じゃあ解散！」
そう言ってHRが終わるとガタガタと音を立て「せんせー、さよならー！」と言って教室を出ていく子もいれば、「ねね、先生彼女いないのー？」なんて話しかけてくる女の子たちもいる。
「あぁ、残念ながらおらんねんなー。」
「えぇー、先生絶対いると思ったのにー。」
「じゃあ、私が先生の彼女になる！」
「アホか！まず俺は先生やから無理やろ。」
そう、笑いながら返すとぶーっとほっぺを膨らます生徒を見て、さすが女子高生やな、と感心してしまう。
「ほらほら、俺も職員室戻らなあかんしはよ帰り。」
「もう、わかりましたー。先生バイバーイ！」
「明日、一緒にお弁当食べようね！」
俺も「はいはい」と言いながら彼女たちを見送って荷物をまとめて教室の外に出ると隣のクラスからあべちゃんも出てきた。
「康二、初日お疲れ。さっそく女の子たちに捕まってたね。」
なんて、あべちゃんはニヤニヤしながら近づいてくる。
「彼女はいるん？とか先生の彼女なる！とか。挙句の果てに明日お昼一緒に食べよー言うて帰っていったわ。」
そう、俺も苦笑いで返すと「好かれてるってことなんだしいいじゃん！」とあべちゃんが言ってくれ「確かに」と思ってしまった。
「ま、あんなに朝はオドオドしてたのに今は吹っ切れた顔してるから安心したよ。」
「ん、ありがと。」
そうやって、なんとか新学期1日が終わった。
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作者名：shiro. | 作成日時：2020年10月21日 20時
