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「んで、もう1人いなかった?目黒と同じぐらいの身長の」


「あ、なんか子犬みたいなイケメン高身長君?」


「……子犬って。高身長なんだから子犬ではないだろ。」


「あ、そっか。」












「お前顔だけで判断しすぎだろ」とちゃんとつっこんでくれるふっかさんに安心するところは昔から変わらない。












「その子はなんなん?」


「そいつはラウール。目黒と同じぐらいモテんの。カワイイ系ラウールとクール系目黒。毎朝すげえからまじで。」












そう言うふっかさんからは本当に凄いんやろなってことが伝わってくる。


だって、ものすんごい疲れた顔をしているから。












「何でふっかさんが疲れた顔してんの。」


「……お前も学校始まれば分かるよ。」












すいませんもう一杯お願いします、と店員さんに告げるふっかさんを見て俺は「大袈裟やな」と思ってご飯を食べ進める。



けど、学校が始まって思い知らされることになる。











__________






ふっかさんと呑みに行ってから数日後。

今日から新しい場所で俺の教師生活が始まる。








「おはようございまーす。」









そう挨拶しながら職員室に入り席に着くと前の席から「おはよー」という声が聞こえる。










「おはよ。阿部ちゃん。」










声をかけてくれたのは同じ担任団の阿部亮平。
去年からここで働いているらしく、俺とは同い年ですぐ意気投合し康二、あべちゃんと呼ぶようになった。












「康二おはよ、いよいよ今日からだね。分からないとこあったら聞いてね。」














次に優しく声をかけてくれたのは美術科の宮舘涼太。


同じ2年の担任団ではないけどふっかさんと同僚らしく仲良くなった。









舘さんの他にもふっかさんとあべちゃんの同僚ということで体育科の岩本照、国語科の渡辺翔太、英語科の佐久間大介と仲良くなっていた。






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作者名:shiro. | 作成日時:2020年10月21日 20時

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