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「はぁー、染みるわー。てか、まさかお前と同じところで働くことになるとはなぁ。」
「いや、俺も思ってへんかったし。」
あれから少し仕事をしたあと、俺たちはせっかくだからと近くの居酒屋さんに足を運んだ。
「ま、これからよろしくということで。てか、お前何で今日あんなギリギリだったんだよ。」
「あぁ………。」
ちゃんと早めに学校に着いていたものの、校舎が広すぎて迷い、しまいには生徒にぶつかってモタモタしてしまったことをふっかさんに話す。
すると、ふっかさんはお腹を抱えて笑いだした。
「康二、お前全然変わってねぇな。はぁおもしろ」
「いやいや、笑うとこちゃうし。こっちはめっちゃ焦ってんで。」
「てか、こんな春休みに生徒いるだな。」
「いや、春休みなんやから部活あるやろ。」
俺のこと変わってないっていうふっかさんも抜けてるところは全然変わってないやんと思いながら目の前の枝豆に手を伸ばす。
「……それにしても、イケメンやったな。」
「ぶつかった人？」
「そう。イケメンで身長高くて、めめ？とか呼ばれててんなー。」
そう話しながらグイッとジョッキを傾けると前のふっかさんは目を丸くして俺を見ていた。
「え、康二、目黒と話したの？」
「はい？」
「いやだから、その彼目黒蓮。学校1モテてんの。」
さっきまで目を丸くしていたふっかさんに変わり次は俺が目を丸くした。
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作者名：shiro. | 作成日時：2020年10月21日 20時
