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「目黒、お前何回言ったら分かるねん。ここが2何やったらこっちは4になるねん。」
あれから結局テストまでの毎週水曜日
目黒とラウールと3人でちゃんと勉強する俺たち。
んで、来週の水曜日からテストが始まるため今日がラスト勉強会。
なんやけど。
俺が教えてる生物は暗記するもんばっかやから化学に勉強が移ったのは良いが、ちゃんと授業を受けてないせいで珍回答連発中の目黒くん。
今日はラウールは家の用事があるとかなんとかで帰ってしまい、さっきまでチラホラ残ってた生徒もいつの間にか居なくなり今じゃ教室には俺と目黒だけ。
「はぁー。目黒、教師が生徒にこんなん言いたくないけどお前バカなんやからちゃんと授業は聞かなあかんで？」
「先生の授業の時は真面目に聞いてるもん。」
「うん、それは嬉しい。ってちゃうねん！他の教科！大半寝てるんやろ？」
「うん、寝てるかラウにちょっかいかけてるか。」
なんてドヤ顔で言ってくる目黒。
ラウにちょっかいって……、あいつ賢いねんから目黒も頑張ってくれと思いながら目黒から視線を外し手元にある今日の小テストの丸つけを進める。
「……ねぇ、先生。一つ質問してもいい？」
「んー？」
「女子から先生付き合ってる人いないって聞いたけどそれホント？」
「は？」
いきなり何を言い出すのかと思いながら丸つけの手を止め顔を上げると真っ直ぐの視線を向ける目黒。
「……おらんってば。何であそこで嘘つかなあかんねん。」
「良かった。」
俺の言葉を聞くと目黒はホッとした顔になった。
「じゃあ、俺が先生の彼氏になることも全然できるってことだよね。」
そう言ってニコッと笑う目黒。
あかん、あかんねんて。
それを言われたら俺は抑えられんくなる。
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作者名：shiro. | 作成日時：2020年10月21日 20時
