忠誠 ページ7
「ひとらん、ゾム、A、呼ばれた理由は分かるな？」
目の前には、灰色の目が目立つグルッペンが資料片手に深めに座っている。先程の件からして、皆大体の察しはついていた。しかし、気にする程ではないが、疑問がある。
zm「なぁー、グルッペン。俺やひとらんは兎も角......非戦闘員のAは関係あるんか？」
『え……』
zm｢どうせ、A。僕なら大丈夫って思ってるやろ。非戦闘員は戦わんでえーえーの！｣
前言撤回。気にしてた人が居たよ...。ゾムはボクを指さしながら言い放つ。
gr「Aが実験されていたのは、隣国ヤーポンの国内だからな...。いや、元メランカリィ国と言っておいた方がいいか？
...一応お互い認識しているはずだから…言い方は悪いが、情報収集の時に、あちら側がボロを出す囮役にはピッタリだと思う。
手紙から分かるように危機的状況な事には変わりないのだから、戦闘員である二人をつけている。
......安心しろ、A。只の情報収集だと思えばいい」
少し鼻で笑いながら、そう言う。【安心しろ】と言われても、初めてのボクにとって不安と緊張が入り交じって仕方ない。
しかし、もっと不安そうと言うか、悲しそうな表情をしているのは、ひとらんだった。その様子に見かねたのか、一息吐いてから、グルッペンが話しかける。
gr「ひとらんらん。この任務に入れて欲しいと言ったのはお前だ。ちゃんとケリをつけてこい。」
ht「............ハイル・グルッペン」
深く軍帽を被り直し、部屋の外へと出ていく。それを静かに見つめる。ボクには何があったのかなど分からないが、悲しそうな背中には何か重いものを背負っている....それだけは確信づけた。
gr「ゾム、A。少し話がある。」
グルッペンは真剣な眼差しで言葉を放つ。
gr「万が一、ひとらんが道を間違えそうになったら正してほしい。
アイツは人一倍優しくて、繊細なんだ。きっと、他人に頼るなんてしないだろう。だから、そっと手を貸してやってくれ。
個人的な要望だが、頼む。」
ボクとゾムは静かに頷く。それを見て、グルッペンは静かに微笑む。
「ゾム、A」
部屋から出る際に、またもグルッペンから声がかかった。
「あまり無茶はするんじゃないぞ？」
外の月光から反射して光るように見えるグルッペンの髪は、まるでグルッペンの優しさを全て出しているように見える。その優しさに答えるように言う。
「『ハイル・グルッペン』」
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kurukuru ゾム好き - こちらこそ！今後も更新頑張ってください！ (2018年11月8日 22時) (
レス) id: dcccd734ca (このIDを非表示/違反報告)
srs(プロフ) - kurukuru ゾム好きさん» 喜んでもらえて良かったです！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月6日 22時) (レス) id: ee8a11df9a (このIDを非表示/違反報告)
kurukuru ゾム好き - 爛漫だぁ！わーい！ (2018年11月6日 21時) (レス) id: dcccd734ca (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。ルールを守りましょうね (2018年7月4日 17時) (レス) id: d0cee448a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：srs x他1人 | 作成日時：2018年7月4日 17時
