【蝶の日記】 ページ39
em*side
昼下がりの廊下を歩く。
久々の休暇に心を踊らせ、鼻歌交じりに外を見る。
今日は何の本を見ようか、街へ出かけてゆっくりお茶でもいいな。思い付く限りで多くあり、もう居てもたってもいられず部屋へ近づけば、見覚えのある男が立っていた。私に気づいた瞬間に全力で駆け出してきて、目の前で急停止する。
『......え、えみさん....！！』
em「え！？な、なんですか....？その....フォークとスプーンなんて構えて......」
『ボクに......使い方を教えてくださいっ！』
深々と頭を下げる彼に少し驚きつつ話を聞けば、フォークとスプーンの使い方を教えて欲しいらしい。
ここでもなんだからと、広々とした食堂にぽつりと座る。少しずつ丁寧に教えれば、納得しながら、軽食に用意されたパンケーキとスープを食べ始めた。
それにしても普段何でも出来る彼がこんなにも必死に頼み込んでくるのは珍しい。
em「...そんなに難しかったですか？フォークとスープの使い方」
『えっと、まぁ......
いつもなら皆の仕草とかを見様見真似でしてるんだけど...
こればかりは皆、バラバラやから...』
ははっと少し笑いながら再びパンケーキを一口入れる。フォークとスープの使い方しか目に入れてなかった為、迎え舌になっている事に気づき注意しようと口を開いた瞬間、ある記憶が飛んできた。
緑のパーカーが綺麗に食べたいって言って頬いっぱいに入れて食べている姿。マナーを守ろうと凄く気をつけていたが、彼の迎え舌の癖だけは治らなくて...美味しそうに食べてるしいいかなって甘えてしまった昔の記憶。
そんな彼が今は別の人に伝染しているようで少しだけ笑ってしまった。彼に言えば怒られるだろうけど。
『？どうしたの？エミさん』
em「いえ、なんでもありませんよ」
ー
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kurukuru ゾム好き - こちらこそ！今後も更新頑張ってください！ (2018年11月8日 22時) (
レス) id: dcccd734ca (このIDを非表示/違反報告)
srs(プロフ) - kurukuru ゾム好きさん» 喜んでもらえて良かったです！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月6日 22時) (レス) id: ee8a11df9a (このIDを非表示/違反報告)
kurukuru ゾム好き - 爛漫だぁ！わーい！ (2018年11月6日 21時) (レス) id: dcccd734ca (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。ルールを守りましょうね (2018年7月4日 17時) (レス) id: d0cee448a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：srs x他1人 | 作成日時：2018年7月4日 17時
