記憶喪失ガール【イナズマイレブン】

思い出のアルバム~1~ ページ9

明日人side





ぶつぶつと呟きながらケータイを調べている桃乃さんを横目で見る。



ケータイ……そういえば、昨日遊びに誘ったときもイジっていたなぁ。



＊回想シーンです＊



あのあと、氷浦が桃乃さんのケータイを覗き込んだ。



氷浦「桃乃さん、何をしてるんですか？」



桃乃さんはケータイ画面をこちらに向けながらニコニコと笑って説明をする。



『ん？思い出アルバムを作ってるの。



暇だったからね。』



画像と一言二言のコメントが書き込まれていて、内容は俺たちもよく知っているもの。



伊那国島を観光したり、トキオサンシャインタワーのてっぺんで写真を撮ったり。



FF優勝の写真も、「FF優勝！2年連続！守が褒めてくれたよ！」というコメント付きで収められていた。



明日人「うわぁ……桃乃さん凄い！



今度作り方教えて下さい！」



氷浦「あ、俺も！」



俺たちがそう言うと、桃乃さんはキラキラした瞳をこちらに向けて、ニッコリと笑ってみせた。



『いいよ！



……で、なんの話だっけ？』



コテン、と首を傾げた桃乃さんに氷浦が答える。



氷浦「嗚呼、明日、遊びに行きましょう！」



『いいよ！なんか久しぶりだね！』



明日人「そうですね！」



＊回想シーン終了＊



そうか、あの思い出アルバムを見れば桃乃さんも思い出すんじゃ！？



明日人「桃乃さん！



ケータイの、思い出アルバムっていうのを見てください！」



『え？なんで……』



明日人「いいから！」



『分かった……』



俺が言い続けると、折れてくれたようでケータイの思い出アルバムを探し始めた。



そこにやって来たのは氷浦。



氷浦「明日人、何をする気だ？」



明日人「昨日の思い出アルバムを見れば、何かを思い出すかもしれないと思ってさ！」



氷浦「あー、なるほどな。」



俺が説明をすると、何となく分かったみたいだった。



『あーーーっ！？！？』



突然桃乃さんの叫び声が聞こえた。



伊那国「「「「どうしたんだ/ですか、桃乃/さん！？！？」」」」



そこには……

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