幼なじみが推しだった件。【こ/ろ/ん】

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『ほんっと最悪上司じゃないですか！？』

里「あははwまぁ確かにムカつくかもねw」

『あ、私、今日話したいことあったんですよ〜』

完全に酔ってる私とお酒をおかわりする里先輩。
お酒苦手なのに無茶するからだ…。

里「なに？相談？」

『そうですね〜…握手会って言ったじゃないですか』

里｢握手会？あぁ、好きなユニットがあるんだっけ？」

『はい〜それで〜行ってきたんですよ〜』

里「当たったんだ」

『当たりましたね〜』

里「俺も握手会行ってきたな〜」

『里先輩も推しユニットあるんですか？』

里「ううん、する側。」

『…する側？…え、アイドルしてんですか…！？』

里「アイドルって…wネットでね？」

『私もネットのやつなんですよ〜』

里「あ、そうなんだ？もしかしたら推しユニットに入ってるかもねw」

『あはは〜それはそれで嬉しいですね〜』

里｢それで〜？握手会行ってきたんでしょ？｣

1口、お酒を飲んで言う

『推しに会ったんですけど〜幼馴染に似てたんですよね〜』

里「えっ…なんか俺のユニットメンバーもそんなこと言ってた。」

『えー？里先輩、なんて名前で活動してるんですか〜？』

里「それは…w」

『まぁいいですわ〜…それでなんですけど〜なんから推しくんにハンカチ落としたよって言われたんですよ』

「でもそれ私のじゃないんですよね〜…んで、紙が挟まってたんですよ」

里「へぇ〜」

『なんか…明日午後5時に会いましょうって』

里「…会う！？」

『はい〜だから推しくんに会うんですかね〜って』

里「えっそれ…ホントの幼なじみだったんじゃ…」

『え〜幼馴染、確かにイケメンでしたけどホンットに悪い思い出しかないんですから』

里「なにがあったのw」

『小学生時代は私の好きな人バラしたり〜』

『中学は私の友達にエイプリルフールに告白して、振られたら「嘘だよ」って言って言い訳したし〜』

『でも、高校の最後の日、告白されたんですよね。幼馴染に。』

『私返事出せなくて…まだモヤモヤしますね…』

グイッと私は残りのお酒を飲んだ

里「なんで返事出せなかったの？」

『幼馴染、根はいい奴だし、本当は付き合いたかったですけど、私、幼馴染のファンクラブの子に付きまとうなって釘打たれてて…付き合えませんでした』

里「えーもったいないね…ま、明日推しくんに会って、幼馴染なのか、推しくんなのか、判断してきな！」

『ハンカチ落とした主の説もありますけどね』

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