【原神】8月31日の約束【男主】【現パロ】 (ページ9)

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+_7_目覚め+ ページ9

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目の前にはAの家がある。

さっきまで夜だったはずなのに昼間になっていて、俺たちが買ったお面や景品などが全部ない。

スマホで今日の日付を確認する、

【8月31日15:52】

時間が……巻き戻ってる。

いや、もしかしてさっきまでの光景は夢？

『そらー！しょー！お待たせー！』

元気よく出てくる家からA。

お祭りの行く前と同じ言葉……正夢でも見ていたのかな……。

『どうしたのそんな難しそうな顔をして……あ。もしかして俺がこの前勝手に空のアイス食べたから怒ってるの！？』

空「えっ…アイス？」

『あれ、違った？ならいいや！早く会場に行ってビンゴ大会のカード貰いに行こ！！』

空「さっきまで俺、お祭りに居て……夜だった……あれ？」

俺がそう言うとAは不思議そうな顔をして『具合悪いの？』と俺の額に自身の額をくっつけてきた。

コツンと音を立てて当たる額。

普通に痛い、痛いから夢ではなさそう……。

『夜更かしはダメだって昨日言ったじゃん、風邪ひいてても意地でも連れてくから覚悟してよ！？じゃ、誰が一番早く駅まで行けるか勝負しよ！』

ニコニコと何も変わらない笑みを浮かべてAはそう言う。魈の方を見ると少し考える素振りをしてからAの競走に賛成した。

やっぱりさっきのは夢で……あってたのか？

『じゃ、スタート！！』

さっきの事を考えていると競走が始まった。

カランコロンと音を立てて走り出す2人を慌てて追いかける。

さっきのは正夢に近い何かだったんだろう、今日が8月31日で明日が学校が始まる9月1日だ。この暑さで少し意識が飛んでいたんだろう。

スタートは遅れたが何とかAを追い抜いて2位で到着する。

『わぁあ今日も負けたぁ……ちょっとは手加減してよ……』

魈「手加減すれば勝負にならない」

『ぅ…ごもっとも…。負けたしお祭りの記念品を買ってきてあげる、次は勝つからお財布の用意しておいてね！！』

勝負の内容は違うけどさっきの夢でもAは負けてお祭りのものを買っていた。

これで買ってきたものがお面だったら確定の正夢だよな……明日学校で正夢でAがほとんど負けることと魈が珍しく負けることも知っていたと言おう。

きっと2人とも驚くはず……あ、Aだったらオカルト研究に没頭しそうだな……。

『空、何ぼーっとしてるの？電車来てるよ？』

空「ご、ごめん。今行く」

Aの言葉に我に返って電車に乗り込んだ。