【第五人格】ssレート喰種くんは荘園に飛ばされる【男主】

+喰種、飛ぶ_1_+ ページ4

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ここどこ？

え、なんで僕こんなとこに？


見たところ遊園地？っぽいとこだけどなんで居るんだろう。

さっきまで3区の裏路地に居たのになんでだ。


というかここの匂い…特殊すぎるんだけど。

血の匂いが確かにするけどその匂いはどこからでも匂う、見たところ体は落ちてない。

あ、メリーゴーランドがあるじゃん、乗ってみた_ってそんなこと考えてる場合じゃない。

持ち物は何も無い、服装は食事の時の服…ボロボロだけど。ポケットにウタさんが作ってくれたマスクがある。赫子は…出せる、羽赫と鱗赫どちらも普通に。

鳩の攻撃の傷が治ってない、普通なら治るのに何故か治りが遅い。なんでだろ。

スマートフォン？だっけ、月山に買ってもらえばよかった…。


『どうしよう…食べるものがない…飢え死にしちゃうな…』


ぐぬぬと悩んでいると誰かがこっちにやってくる音がした、咄嗟に緑の板の裏に隠れて気配を消す。

僕の存在って知られない方がいいよね、うん。

現れた人間の匂いは…人じゃない。え、生きてる？


いや、確かに人なんだろうけど美味しそうな匂いがしない、無だ無…まるで剥製みたい。服装は昔の貴族の人の服だ。


顔がひび割れてる…この人全体的に白と黒しかない、手にはサーベル…CCGが新しい兵器でも作り上げたんだろうか。

喰種専用の幻影ガス…とか？



「今…サバイバーの気配がしたような……」


は、はぁ！？


ちょっとなんでバレたのさ！

完全に気配を消してる、気配を消すのは大得意なのに…みんないつも気が付かないのに初めて気が付かれた。

訳が分からない、何者なのこいつ。


「優鬼だと言うのに可愛げのない奴らだ…おい、隠れて聞いていないで出てきたらどうだ？」


アヤトでもリゼでも隠れた僕の気配気が付かないのにこいつ完全に僕がどこにいるか分かってる…。


というか優鬼ってなに？優しい鬼？

この人鬼か何かなの？え？

赫子を使って顔を隠して逃げようか…いやでももし僕が喰種だとこの人が知らなかったら自分から正体をばらすことになる。

一般人のフリをして人間のスピードで走って逃げよう、これなら怪しまれないでしょ。


僕は板裏から出てきて男の人の横を通ってそのまま走り去った。


呼び止められたけど無視して僕は逃げる、二階建ての大きな建物に逃げ込み２階まで来たら一気に疲れと眠気が襲ってきた。

“深夜”だし眠い。


睡魔に耐えられず僕はそのまま地面に丸まって意識を落とした。

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