【第五人格】あの人は最低な兄【男主】

#The second story__ ページ4

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【ペット/シド♂について注意事項
毎日林檎を3回与えること。
新月から三日月になる日は必ず外へ。
包帯を外さないこと。
火の近くに連れていかないこと。】



紙を置いてダンボールの中を見るとシドと呼ばれるペットがフラフラと立ち上がって僕の方を向いた。


包帯を巻いているのに的確に僕の方を向いてる…ちゃんと目が見えてるのか…な？


み、見えてる…？


じーっとシドを見ているといきなりシドがキィキィと高い声で鳴きながら羽をばたつかせ僕に敵意丸出しで威嚇してきた。


「ちょ、ちょっと暴れないで！いい子だから！」


そう声をかけるとシドの体がビクッと動きピタリと威嚇が止んだ。



[ｷｭｨｯ？ｷｭｩ……ｷｭｰ！]


何やら嬉しそうに鳴くシド。

何か嫌な予感がする、そう思った瞬間勢いよくシドが僕めがけて飛びついてきた。



「なッ！ちょっ、うぁっ！」



飛びついてきた勢いでそのまま床に倒れて起き上がろうとしたけどシドが僕の顔に引っ付いたまま離れず起き上がれない…。


小さいのにかなり強い力を持っているなんて…ナワーブさんみたいだ。


リトルナワーブに改名しておこうかな？



とりあえず何故か分からないけどかなり懐かれてしまったみたい…。



この謎の生き物に対して何故か嫌な気はしない…むしろ何故か“懐かしい”という気がする。


兄の飼っていた鳥に似ているような気が…というか同じような…。



いつも兄に引っ付いていてりんごが好きで…それで少しでもりんごを買い忘れてたら酷く怒られたな…。


はぁ…あいつのことなんて思い出したくなかった。





___ロビーにて

「ﾊｯｸｼｭﾝ……なんか今チビって貶された気がする」


「事実だから仕方ねーんじゃね？」


「ウィル、身長縮めるぞ？」


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