【第五人格】奪われた灰色の弟【男主】

〆（26）〆 ページ27

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東京行く前に更新です。
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？「お____。起き__」



イソップ「ん…」



？「良かった、反応はあるわ！」




イソップ「エミリー…先生？」



目を覚ますとエミリー先生がドアップで目に写った。



僕が目を覚ましたことに安堵して「何があったの？」と聞いてきた。




簡潔に海に落ちてしまったと答えるとエミリー先生は納得した顔で「なるほどね」と言って僕の “隣に寝転ぶ人” のことを聞いた。



青白く体のほとんどを包帯で巻いているが白い包帯のはずが真っ赤に染ってしまっている。



その顔は見たことがある。



イソップ「A…それとも人魚が化けたA？」





ゆっくり近づいて確認してみる。



首に写真が入れられるように細工をしてあるペンダントがかけられていた。



そのペンダントを手に取って開いてみる。



そのペンダントの中には “弟と撮った写真” があった。



懐かしい写真。



ずっと持っているって言って弟は僕の言うことを聞かなかった…。



写真を見ているとA？が目を覚ました。



“きっと目の前の弟はあの人魚だ、仕留め損ねてしまった”





『おに……ちゃ…ん…？』




か細い声で僕を呼び掛けた。



そして続けて言った。





『ご…めんなさい……無事で…良かった…………疑って…しまったんだ……ふふ、いいよ……じゃあ』








『ばいばい』







そう“僕の大切な弟”が言った瞬間。






弟の体が___泡になって消えてしまった、






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