【第五人格】奪われた灰色の弟【男主】

〆（15）〆 ページ16

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夢主くんside



ようやく灰色髪の人がゲームに参加していた。



見苦しいものを見せてしまったことへの謝罪と僕とお友達になってくれないかをお願いをしたい。



僕の声が聞こえるように、理解ができるようなるには耳に息を吹きかけ唇に僕がキスをしなきゃいけない。



何とかして二人っきりの時間を作らなきゃ…。



本当はしちゃいけないけどあえて灰色髪の人が残るように立ち回る。




灰色髪の人を探しに行くとダウンしたという通知が流れてきた。



急いで僕は相方のリッパーのところへ行く。



風船に括り付けようとした瞬間に持っていたヘドロをリッパーに勢いよく投げてスキルを発動させ灰色髪の人を横取りする。



そのまま灰色髪の人を連れて船の上に逃げる。


スキルが切れてしまい地面の中に落ちる。



灰色髪の人は負傷状態に戻り僕は灰色髪の人の周りをクルクルと回って敵意がないことを伝えた。



目隠しを解き灰色髪の人に喋りかけてみた。




『[ごめんなさい]！[大丈夫]……？』



「__、____？」




やっぱりお互い何を言っているか理解ができない。



僕はんーっと唸ってから灰色髪の人を押し倒した。



『ｸｽｸｽ…[ちょっとじっとしてね]』




そう言ってから…と言っても理解はできないと思うけど唇にキスをして耳に息を吹きかけた。



これで人間の言葉、僕の言葉互いに理解ができるようになる。



唇がヒリヒリと少しだけ痛む。






『これで…ぼくの声…聞こえる……かな？』



僕が問うと灰色髪の人とはコクリと頷いた。




『ｸｽッ…良かった』




これでようやく意思疎通ができる。


人間とのコミニュケーションは生まれて初めてかもしれない。




嬉しい。



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