【Fischer's】一つのサッカーボールと赤い糸

やるべき事がある ページ20

シルクsiten

いつの間にか、ベッドに居た。

起きた時は何事かと思ったが、


今はもう何ともない。

あると言えば頭の痛み、ただそれだけ。

シルク「……とこだここ？」

シルク「……まぁいい。状況と情報を整理するか。」

シルク「まず明日香は病院 早く行かなきゃな。そして翔也達は学校 いつか戻る そして悠真は家族の所 んで優愛は学校 ぐらいかな。」


シルク「行かなきゃ」


ガラガラ

扉を開けるとそこには男の姿があった。

男｢シルク様、お目覚めでございますか｣

シルク「そうだ。んじゃあな。」

男「王にお伝えをしていただけるといいのですが、」

シルク｢そんなの、お前一人でも出来んだろ。やっとけ。｣

男「承知しました。」

俺は急いでいるのか少し口が悪くなってしまったが、大丈夫だろう。

早く行こう

そう行って向かった先は病院

ガラガラ

シルク「明日香ー元気かー？」

そう言っても返事は返ってこない。

シルク「どう？具合は大丈夫か？」

そう何度言ったって返ってくるはずなど無い。

シルク「……兄ちゃんな、どうすればいいかわかんねぇんだ…」

シルク「なぁ…明日香…目ぇ覚ましてくれよ…ッ 俺のせいで命なんて失うの最低だからなッ！」

シルク「早く…俺と一緒にサッカーして楽しく過ごそ？」

シルク「だから…だから…目を…覚まして…っ！」

ぎゅっ

俺は手に微かな握りを感じた。


明日香「……お…にぃ…ちゃ…ん」

シルク「…！明日香っ！覚えてるか？」

明日香「う…ん。りょ…うにいちゃん」

シルク「…明日香…」

明日香「ぎゅーってして…？久しぶりに…おねがい」

シルク「あぁいいよ。思いっきりしてやる」

そう言って俺は明日香を抱きしめた。

何年ぶりだろうか、抱きしめて、泣いて、人の為にこんなにもの感情を出したのは。

明日香「お兄ちゃん…だーいすきだよ」

シルク「あぁ俺もだよ 明日香」

明日香「ふふっ」

シルク「サッカー いつかしような。」

明日香「うんっ！お兄ちゃんの事、たーくさん！応援して、つーよい、お兄ちゃんよりも、もーっと！ーよい選手になる！」

シルク「あぁ、頑張れよ。俺が教えてやるからよ。」

シルク「でも、そう簡単には俺を越せれねぇよ？」

明日香「うんっ！お兄ちゃん一番強いもん！」

シルク「ありがとな。」


シルク「じゃあな 元気にやれよ。また、来てやるからな」

明日香「うんっ！待ってるね！」

看護婦「明日香ちゃん！起きたの？！」

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