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赤「お、早かったね」




読んでいた本を閉じふわりと笑う。





『…知り合いが2人もいた』






そう告げると、あっくんはさも当然のように







赤「ああ、大賀さんと来羅ね。




まさか知らなかったの?」






『知ってたなら言ってよぉぉぉぉ』






赤「はは、ごめんごめん」






真顔でそう言いながら車を走らせる。





私のちょっとした怒りは収まり切らず






『あっくんのばか、あほ、まぬけ。




知ってたのに言わないとか鬼。鬼畜』








赤「俺、今ハンドル握ってるんだけ『申し訳ありませんでした』」






ああ、危ない。


危うく死ぬとこだった(大げさ)






家に帰ると飛雄が心配そうにこちらに走ってきた。






影「お前、怪我。」





『ヘーキだって。




てか、ついてるよ』






どうせ翔陽と競ったんだろう。





口の端っこにはご飯粒がついてた。






影「あ?


言われてもどこかわかんねーよ。」






いや触ればわかるだろ。




と思った刹那





影「ん」





大きな体を折り、ぐっと顔を近づけてくる。






『ななななに!!!』






当の本人はきょとんとした顔をする。







赤「影山は大胆だね」






悪戯な笑顔を向けたあっくんは




お腹空いた、とリビングへ姿を消した。





取り残された私と飛雄。






影「早く取れよ」





『あ、そゆことね』







状況を理解した私はご飯粒を取る。






影「あー。そこについてたのか」





『バカみたいなスピードで食べてたんでしょ』






影「なんでわかんだ!!」







『……………………………単純だから?』








うっせえボゲ、と頭を叩かれた。






痛い。





影「手、貸せ。」






『へ?』







返答も聞かずに私の手首を掴む







何をするのかと思えば私の指先についているご飯粒をペロリと取った。






『あ、あんた何して…』






影「もったいねえだろ。





Aの飯、夜久さんが用意してたから早く行けよ」






俺風呂行ってくるわ、と言葉を残し去っていく。







飛雄がいなくなってしばらくしてから、頬に熱が集まる。






『ああああああいつ!!!




何してんのさ…!!』






思い出すだけでも恥ずかしい!!






天然タラシは怖いと思った私でございます。まる





.

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珂穏(プロフ) - 退会してしまわれたのでしょうか?さっき一気読みしてとても楽しく読ませて頂いていたので悲しいです。またいつか会えることを願っています! (2022年2月3日 18時) (レス) @page29 id: 011a9201d8 (このIDを非表示/違反報告)
堅治 - 続き楽しみにしてます!!!更新頑張ってください! (2020年6月13日 1時) (レス) id: 537f2d3d49 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ - 続き見たい (2020年6月1日 15時) (レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこばなな - 続きが気になる…(T_T)はいきうランドは!?復讐は!?更新求ム!!!! (2020年1月24日 18時) (レス) id: c696327d14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青羽 | 作成日時:2017年1月13日 17時

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