裏切られた暗殺者はマフィアに拾われました。５

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むすっとあからさまにほっぺを膨らまして怒る及川。




可愛くないからやめたほうがいいと思う。




あざとい。




あざトッテ((強制終了





保健室に入り鍵を閉める。





え？




理由？









なんとなくに決まってるじゃん←






『これも花川を貶める作戦なんだからさ。



言ってなかったけども』





及「それならそうと早く言ってよね！！

及川さん、せっかく明日のために服買いに行こうと思ってたのにさ！」





『貴様の予定なんざ興味ナッシング』





ひどい！！と声が聞こえる気がするが華麗にスルー。





ばさりと水分を含み重たくなった制服を脱ぐ。




及「はっ？ちょ、なにしてんの？！」






顔を両手で覆い声を荒げる及川。





『寒いもん。


別に女慣れしてる及川なら平気っしょ？


さすがに黒尾の前では着替えたくないけどね』








…ん？





待てよ。




あれ、よくよく考えたら黒尾と及川って同類だよね…







『やっぱ出てって。』





及「はぁ？」





そう思うと何故か羞恥心がこみ上げて来る。






『なに見てんだよ！！


早く出て！えっち！！！！』






及川の背中をぐいぐい押して保健室の外に追いやりまた鍵を閉める。






理不尽ぎる！！！と叫ぶ及川の声は耳に入らないくらい穴があったら入りたいほどの失態を犯してしまったことを後悔する。





パパパッと着替えてまだ治らない赤い頰をパタパタと仰ぎながら廊下へと出る。







ちらりと目線を移せば、座り込み真剣な顔で携帯を見つめる及川。





私が保健室から出たのにも気づかないようだった。





静かに及川に近づき







『なーにしてんのっ！』





ぽんっと肩に手を置くと





及「うわっA！


もう着替えたの？」





苦笑いを浮かべながらサッと画面を伏せた。






やっぱり何か隠してるのかな。






私には言えないことだと分かっていても、ぎゅっと心臓が締め付けられた感覚になる。




でも、私が首を突っ込んでいいことじゃない事くらいわかってる。







にっと口角を上げ





『早く行こ。



ちょっとカルマと渚に聞きたいことあるからさ！』






及「俺いる？」






『うん。


言ってたじゃん。明日３人も来るって。



だから今日泊まりにこればって聞こうと思って。



及川から夜久さんに言っといてよ』




はいはいと適当に相槌を打ちながら私の一歩先を歩く。




私もその背中を慌てて追いかけた。



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