裏切られた暗殺者はマフィアに拾われました。４

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ガラッと大きな音を立てて扉を開くと一気に視線が集まる。






カエデ達の“やっときた”とでも言いたげな目。





アイツらの“うわ、また来たよ”とでも言いたげな目。






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舞妓さんの“遅刻ですよ！！”とでも言いたげな目。









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舞妓ぉぉ？！





『何そのカッコ！』






殺「Aさん、カルマくん遅いですよ！！！


今ちょうど修学旅行の班決めをしていたところです」







ああ、だからみんなばらけてるんだ。







視線を感じ、ふとそちらをみるとカエデがすごいスピードで手招きしていた。






手首もげちゃうよ？






カルマの手をひっ掴みカエデの方へと足を進める。





渚「A、最近遅刻多いね。



寝れてないの？」




眉を下げ曖昧に笑う。





『今回はちょっとトラブルがあって…』






茅「それより！！！



班、どうしよう」







渚は“それよりって言われた…”とショックを受けている。






ドンマイとしか言いようがないわ。







『で、班がなんだって？』






カエデは、状況が理解できない私の耳に口を寄せ







茅「杉野くんと神崎さんと奥田さんが一緒になっちゃって…」






ごめん！と顔の前で手を合わせる。






ちらりと班員の方を向くと、






完全に怯えた様子の奥田





不安げな目で私を見つめる神崎





怖気付きながらも私を睨みつける杉野







『面白そうじゃん』





ぼそり呟いた私はぺろりと舌なめずりをする。






『いいんじゃない？別に。』






カエデにそう告げると






茅「そう、よかった。


じゃ、殺せんせーに言ってくるね！！」





と小走りに舞妓の元へと向かった。







あ、そうだ。



今日はAuroraに辞めること、言いに行かないと…








…寂しいな。






もうあのきらきらした所にいられないと思うと



悲しさが募った。








みんながワイワイと騒ぐ中、






きゅ、と下唇を噛み締めた。






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「「「……」」」




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