【男主】雪男のスーパースターは末っ子 (ページ7)

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ラウ「それ…ほんとう？なんで！？」

何も答えないふっかさんに、自分の怒りをぶつける言い方をしてしまった。

深澤「Aは、甘えることを知らないんだ。悩んだことも全て自分の中に溜め込み、自分で解決してしまう。
Snow Manに入る前は1人で活動していた。
それゆえ、事務所の株として大いに持ち上げられ、期待され、その人気に他の人達からも批判とかあった。
でも、それを1人で抱え込んだ。
誰にも話せることはできなかったから。」

目黒「Aはまだ、子供だ。15のガキだ。
確かに、顔も考えも大人だ。
15に見えないくらいに。
大人なんかじゃない…Aに寄り添わないと。」

深澤「……Aに会いに行ってくる。」

ふっかさんは席を立った。

向井「俺も行く！「いいや、俺1人でいい。」…わかった。」

足早に部屋を出ていった。
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階段で1人、これからどうしようかと考えて、悩んでいた時後ろから誰かが俺を呼んだ。

「A。」

名前を呼ばれたけど、振り向かなかった。
揺るぎそうだから。
無視をしよう。

深澤「無視かい！笑まぁ、そのままでいいからさ俺の話聞いてくれる？」

いいよとも言ってないのに、勝手に語り出すふっかさん。

深澤「ごめんな、A。期待ばっかりかけて。」

意外な言葉が出てきたことで、よく分からなくなった。
なんでふっかさんが謝るの？

深澤「Aが苦しんでいたこと、わかってた。いや、そのつもりだったかもしれない。
俺も、Aにプレッシャーや期待をかけすぎていた。
15にして何もかもが完璧だと思ってたから。
けど、お前は完璧じゃなかった。完璧な自分…完璧の桐生 Aを演じていたんだよな。
ごめん。」

『もう、いいよ。俺、もう「辞めるなんて言わせないからな。」!!』

振り返らないそう決めたのに、振り返ってしまった。
ふっかさんは怒っていた。

深澤「辞めるなんて絶対に言わせない。俺がお前を離さない。」

『……自分がどうしたいかもうわからない……。』

深澤「A。
忙しくてもお前を置いてきぼりにしないから。」

その言葉がただ単に嬉しかったんだ。
もう、1人なんかじゃない。俺には今誰かがいると思えたから。