【男主】雪男のスーパースターは末っ子 (ページ6)

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デビュー日～葛藤と憂鬱ページ6

2020年1月22日。
いよいよデビュー。
この日を何度も待ち続けた。

スタッフ「スタンバイお願いします！」

岩本「よしっ！行くぞ！」

「「「「「おお！」」」」」

憧れ続けた。
けど……

『…………。』

俺の心は、暗く、厚い雲があって雨が降り止まない。

ｱﾅｳﾝｻｰ「念願のデビューはどうですか？Aくん。」

『そうですね、僕ら待望のデビュー。今、この瞬間を大事に、そしてこの気持ちを忘れずいきたいです！』

口ではこう言う。
無事に演じきれた。
歌にもちゃんと集中して、“自分を出さないように”アイドル・桐生 Aを演じた。

いつからだろう？
こんなことになってしまったのは……。
何もしたくない、何かをしてほしい訳でもない、やめたい、逃げたい……。
どうすればいいのかわからない…。

「A？」

ふと呼ばれた方に視線あげるとラウがいた。

『ラウ…どうしたの？』

ラウ「Aこそどうしたの？」

見透かされてる…そう思った。
だけど、意地張って

『なんでもないよ。』

そう言った。
その場に居られなくなって、部屋から出ていこうとした時ラウによって肩を掴まれた。

ラウ「ウソ…嘘つくなよ。辛いんだろ？」

『ほんとになんでもないから。』

ラウ「助けてほしいなら素直に言えよ！」

『…うるさい…もう、ほっといてくれ!!』

ラウの腕を振り切って、走って出ていった。
走りながら、今は誰かに見つからない場所に行こう。
そう思って、上の階に登り、非常口の階段の所に座りこんだ。
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目黒「ラウ！どうした？大きな声出して。」

向井「Aは？さっきここにいたやろ？」

ラウ「……出ていった。どこに行ったか知らない。」

宮舘「何かあった？」

ラウ「Aが辛そうにしてたから、声かけたんだ。そしたら…言い合いになっちゃって。」

部屋に入ってきためめと康二くんと舘さんに一通りの話をした。

深澤「A、ストレス溜まってるんだと思う。」

目黒「ふっかさん。」

深澤「Snow Manとしての自分。俳優としての自分。中学生としての自分。
バランスが取りにくくなってるみたい。
ついこの間、Aから辞めたいって言われたよ。」

「「「「「え？」」」」」