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Ryohei side
俺の式神を燃やすほどの力。
皆には、申し訳ないけど個人的に興味深い。
『はじめまして。深雪 Aです。
どうぞよろしくお願いします。』
彼女は、絶対"全てを見透かしてる”
俺の方をずっと見ては挑発してくる。
佐久間「なんか、阿部ちゃん見てね？」
阿部「只者じゃないかも。あの子。」
深澤「何か睨まれてね？(笑)俺ら。」
そう、不敵な笑みと俺らを憎ましく見てくる転校生。
先生の話が終わり、転校生は廊下に出た。
気になって追いかけた。
阿部「あれ？なんで？」
いまさっき出てきたばっかなのに廊下にはいなかった。
阿部「どこだ？」
ビクッ。
『動くな。』
後ろから、誰かに剣を向けられ、それが首元にあるのがわかる。
阿部「やっぱり、ただの転校生じゃないのか。」
『そっちこそ、式神を飛ばして私を監視して、楽しい？』
なぜだろう。
初対面のはずなのに、転校生と話すと胸がものすごく締め付けられる。
阿部「君は、一体誰なんだ？」
『………。』
佐久間「阿部ちゃん!!」
佐久間の声とともに、俺以外の式神が飛んできたけどそれを跳ね除けた。
深澤「お前、誰だ？」
『ほんと、あの頃と何にも変わってない。
けど、ありがとう。"あの時のまま”でいてくれて。
願い通り、お前らを殺 せる。』
ドクンッ!!
阿部《俺は＿＿を忘れない。この身が朽ち果てようと、ずっと愛してる。》
血だらけの俺に、返り血を浴びた転校生がいた。
ドクンッ！
『お前らなんか＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。』
そっから先は、何にも聞こえなくなった。
今のはなんだ？
前世の記憶？
俺と彼女は知り合いだったのか？
岩本「おい、聞いてんのかよ。」
ギロっと睨む彼女に全員の動きが止まる。
『覚えてないんだったら、自分で思い出せ。
どうせ、"私は昔から生きる月姫
ラウ「月姫…まさか…。」
渡辺「嘘だろ。」
月姫とは、幽霊達に付けられたあだ名が、神界、死神界でも通ずるようになった。
目黒「お前が…人間でも幽霊でもないこの世を守る月姫。」
『随分、いい解釈になったわね。』
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作者名：Yui | 作成日時：2024年2月13日 22時
